リニューアルオープンの当日は、土曜日と言うこともあって「さいか屋」の 館内は家族連れなど、多くの人で賑わっていました。
「いなもとや」の店内を一歩入ると、「白」を基調とした明るく奥行きのある広々とした空間。
前面には「オーガニックコットン」を使用したウエアが、デイスプレイとともに「オフ・ホワイト」「ベージュ」「ライトグリーン」と並んでいます。
中央の落ち着いた木目のカウンターに座ると、目の前には深い紺の藍染めにひらがなで「いなもとや」と書かれた「のれん」。
呉服屋の前身として、これからも「和を大切にしていきたい」と言う気持ちから、「和装小物」や「浴衣類」また古布を使った「ひな人形」などが、置かれています。
そして、さらに奥のコーナーへ行くと、グッドデザインで使いやすい 「ユニバーサルデザイン」の楽しいグッズ類がずらりと展開されています。
「ユニバーサルファション」について、今回で3回目となりましたが、 ファイル3では、4月27日にリニューアルオープンをした「いなもとや」を取材し、寺田さんに「店づくり」から、独自の「ユニバーサルファッション哲学」などのお話を直接お伺いすることが出来ました。
〜 ファイル・NO.3 〜
『いなもとや』
創業158年、江戸時代から五代に受け継がれた藤沢の老舗呉服商「稲元屋」は3年前まで「呉服」を扱っていました。 「呉服」以外には「和装小物」「洋品」なども、一部置いていたそうですが・・
寺田:「呉服をやっている最中でしたから、平均65歳くらいの方が多く、 お客様を見ていたら着られる服がないとおっしゃるんです、結局は
柄もデザインも気に入らないけれど、サイズが入るから買うと言われる方がとても多くて・・・」
寺田さんは、そう言った「お客様の声」にきちんと向き合い、これからの 「店づくり」をどうしたら良いのかと真剣に考えていました。 そんな頃、朝日新聞で今井啓子さん(現在のユニバーサルファッションの理事長)らが協会を立ち上げたと言う情報を知り、
さっそく講演を聴きに行き、そこで「ユニバーサルファション」との出会いが始まりました。 その後協会員としてすぐに参加をして、運営委員をしながら年代別の方々にインタビュウー調査も行い、
2年間「ユニバーサルファッション」を勉強した結果、「やはりこれからの店作りには絶対に必要なものだ!」 と強く確信したそうです。
寺田:「着るものと言うのは自分の表現でしょ、だから60歳にはこの柄 だって、くくっちゃいけないと思ったの!
また、スタイル(体型)によってもそれぞれのお好みがあって 着るものって、本当に千差万別だと思うんですよ!」
そして現在「いなもとや」では、3本柱のコンセプトによって品揃えなどが行なわれています。
1.Eco−Friendly(エコ・フレンドリー)
2.UniversalFashion(ユニバーサルファッション)
3.JapaneseBasic(ジャパニーズべイシック)
* ここで、各コンセプトより商品を紹介していきたいと思います。 からだにも、環境にもやさしい「エコ・フレンドリー」からは、
「オーガニックコットン製品」を『ノブコーポレーション』の 代表である水野信子さんに紹介をして頂きました。
「オーガニックコットン」とは、いわゆる「自然な綿」のことですが、 原産地アメリカの南部テキサス、カリフォル二アなどを中心に無農薬、有機農法による原綿に科学薬品をいっさい使わずに作った製品だそうです。
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先日こちらのTシャツのタイプが、カタログハウスの通販生活で紹介されました。 |
社会的な意味でお役に立てる様にと、寺田さんの思いが込められています |
私自身これまで「オーガニックコットン」について日常では意識をしたことがありませんでしたが、 メリットとして、アトピーの方にも、この素材自体に「マイナスイオン」を含んでいるので直接素肌に着ても安心して頂けるそうです。
「エコ・フレンドリー」よりもう一つご紹介頂いたのが、障害をお持ちの子供たちが、 牛乳パックのリサイクルを利用して作っているとてもかわいいポストカードです。