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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第144号
*** *** 今回のオリンピックで、日本のメダル獲得総数はついに
*****v***** 過去最高になったそうです。素晴らしいですね!
********* 戦争はいやですが、スポーツの選手が力をふりしぼって
******* 闘う姿は、本当に感動的です。「日本だって、まだまだ
*** やればできるんだ」……、そんなふうに思えてきます。
* 今回は円議員と有村議員の原稿をお届けします。
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目次
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■参院選に思う------「地道な活動でネットワークづくりを」
円より子(参議院議員・民主党・比例)
■『政権政党の若手として、日本のことを大事に想ってくれる隣人を、
心して大事にし続けたい』 有村治子(参議院議員・自民党・比例)
■ 編集後記
■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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デューク更家さん、ますい志保さん、千葉マリアさん、
そのまんま東さんらに「再起」についてお話を聞きました。
未来総理の大村秀章議員(自民党)、福島豊議員(公明党)、
野田佳彦議員(民主党)にも、「政治は信頼を取り戻せるか?」を
テーマにインタビュー。
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参院選に思う------「地道な活動でネットワークづくりを」
円より子(参議院議員・民主党・比例)
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■7月11日投開票が行われた第20回参院選には私自身が比例区の候補者
として出馬し、3期目の当選を果たすことができたが、女性議員の数は
98年の第18回以降減少を続け、残念ながら今回もその傾向に歯止めを
かけられなかった。
■改選議席121に対して320人が立候補したがこのうち女性は66人
(21%)で、当選者は15人(12%)だった。19回の選挙までの「拘
束名簿式」では政党によっては男女交互の名簿などポジティブ・アクショ
ンをとることができるので、女性の進出がある程度有利といわれていたが、
前回から「非拘束名簿式」に変わったことによって、女性が立候補も当選
もしにくくなったと言われている。
■もちろん、政党名による得票が増えたことによって、民主党は19名もの
比例の当選者を得たことは事実だし、民主党自身の戦略として、一貫して
「比例は民主党へ」と言い続けた。それゆえ、個人名での得票数が多くな
ければ当選できない仕組みにおける候補者としては得票競争を激化させざ
るを得ず、かつての全国区選挙と同様の厳しい選挙であった。つまり、地
盤(組織)・看板(知名度)・鞄(資金)の三バンがものをいい、構造的
に基盤の弱い女性が立候補も当選もしにくくなったわけだ。
■実際、民主党では私と下田さんの二人しか女性の立候補者はいなかった。
男性の多くは何十万といる労働組合や宗教団体をバックにしているか、直
近の衆院選で落選したものの、10万人近い人に個人名を書いてもらった
ばかりであり、喜納さん同様に知名度がある。下田さんも県議として3回、
今年に入ってからの知事選と、青森では抜群の知名度である。
■自民党では当選の山谷えり子さんには仏教関係、南野知恵子さんには日本
看護連盟という強力な組織があった。
■私は1992年に当時の日本新党の結党に参加し、生活者主権、地方主権の政
治をめざし、自民党政治をそれこそぶっ壊したいという思いでこの10数
年、国会議員として働いてきたが、一方で女性の政治参画を推進したくて
超党派の「女性のための政治スクール」を10年間続けてきた。昨年4月
の統一地方選では36人の立候補者中、31人が当選するなど、スクール
のOGたちは全国各地でがんばっているが、国会では選挙制度が次々変わ
る中、なかなか女性が増えない。少子化・高齢化・教育・外交いずれをとっ
ても女性の視点が重要な政治課題が山積しているにもかかわらず。
■今回の選挙で私はいわゆる「組織」がなく、大変厳しい闘いであったが、
お金もできるだけ使わず、エネルギーも最小限にしての理想的なネットワー
ク型選挙を勝ちきることができた。
この分析結果をいずれ支持してくれた人々と分かち合うつもりでいるが、
「組織とお金」のない女性たちも、コツコツと地道に自分の思うところの活
動を続けていれば、それを支持してくれる人々の輪が必ず広がっていき、そ
れが選挙でも力となることがわかると思う。
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『政権政党の若手として、日本のことを大事に想ってくれる隣人を、
心して大事にし続けたい』 有村治子(参議院議員・自民党・比例)
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【 台湾との『事実上の外交窓口』 】
皆さま、こんにちは!有村はるこです。さて明日8月25日から、台湾に出張
に行くことになり、ここ数週間、日本をとりまく中国・台湾関係について、
集中的に思いをめぐらす機会を得ました。そこで今日は、台湾外交について、
稿を進めてみようと思います。
日本が正式に国交を結んでいる中国と、(国交が断絶しているけれども)
事実上長い交流を続けてきた台湾―――。日本にとって、中国・台湾はとも
に重要ですが、国際政治上、相当慎重に心してお付き合いしなければ、微妙
な問題に発展する要素も多々あります。
1949年に中華人民共和国(北京:共産党)と中華民国(台湾:国民党)が
成立し、日本が中国と正式に国交を結んでいる関係上、二国間交流としては、
中国との関係を考慮しなければならない状況が永く続いています。そのため、
自民党は1951年から台湾との交流を始めていますが、(私自身まだ生まれて
いません)1967年からは、自民党青年局が事実上の窓口となって、台湾との
交流活動を30年以上堅持してきたようです。
【日中国交=台日断交のジレンマ】
正確には、中国と国交を結んで今年で32年になりますが、日本の立場から
見た「日中国交正常化32周年」は、台湾の立場から見ると「台日断交32周年」
と表現されます。中国・台湾は「二国間関係」ではなく、「両岸関係」と表
現されます。台湾海峡をはさむ両岸(中国・台湾)の、異なる利害関係や主
権に対する思いを、これらの言葉から、感じ取ることができます。近ごろ、
その両岸をなす中台の緊張が報じられることが多々ありますが、実際、中国・
台湾の政治的な対話は中断されており、対話再開のメドはまだたっていない
状態が続いています。
先日、「通常の国」で言うと「駐日大使」にあたる、(台湾)台北駐日経
済文化代表所の許 世楷(キョ セイカイ)博士とお会いする機会がありま
した。許博士は、すばらしく流暢な説得力のある日本語で、「(台湾・中国
の間に位置する)台湾海峡の波風を高くすることは、得策ではない。そのた
めには、政治的・軍事的にやみくもに中国を刺激するのではなく、むしろ、
日本国内の活動においても、学術・文化交流に力を入れて『事実上の交流』
を深めていきたい」との抱負を述べられました。
実際、日本の貿易相手先として台湾は、アメリカ・中国・韓国についで4
位の実績があり、昨年SARSの影響はあったものの、日台間では年間100万人近
い人々が互いの往来を続けています。また、来年10月には、日本の新幹線シ
ステムを導入した台湾高速鉄道が開通する予定であり、今後ますます、日台
の関係は規模としても心理的にも活発になっていくものと思われます。
民主主義政治・自由主義経済という、2つの根幹的な価値観を共有してい
る台湾の許博士の発言からは、国家観をはじめとして、台湾海峡の両岸で利
害関係が異なり、中台の政治的な対話が中断され、緊張関係が報じられてい
る中で、「共存」に台湾のサバイバルを見出す、極めて現実的・戦略的な視
点が読み取れます。
【 実務外交での戦略 】
ひとたび口を開かれると、その温厚な面持ちからは想像がつかないほどの、
説得力ある力強い言葉を次々に出される姿によって、駐日代表に着任された
ばかりの許博士は、「信念に満ちた、台湾からの外交エース」としての風格
を示されました。地政学上も、外交の厳しさ・重要性を熟知されている、台
湾人としての力量です。
外交といえども、結局はやっぱり、こうやって各国に派遣される
「人 対 人」で、国際政治もつながっていくんだなぁ・・・と、許博士を
日本に遣わせるという人事戦略をとった台湾の意気込みを、改めて感じまし
た。
このような歴史的・政治的背景を踏まえ、今回私は、「自由民主党 青年
局」の一員として台湾に行くことになりました。日頃、地道に地域活動を行っ
ている日本の若い世代ばかりが100人規模で台湾を訪れるのは初めての企画で
す。全国から集まった学生・会社員・自営業・県市町村議員の皆さんと共に、
私たち12人の30代〜40代の若手国会議員が音頭をとって、世界で最も親日的
といわれている台湾への訪問を盛り上げていきます。私は「台湾派」「中国
派」、どちらのレッテルを貼られることもなく、「日本派」として、日本人
のことを大事に思ってくれる隣人と、信頼ある友好関係を深めてきたいと考
えます。
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編集後記 ロゼッタストーン・弘中百合子
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オリンピックでは、女性選手が大活躍しているというのに、国会の女性議
員の数が減少傾向にあるのは、残念なことです。「組織」や「お金」がない
女性が政治家になるためには、円議員がいうように、ネットワークで勝負す
るしかないのかもしれません。クチコミ能力でいえば、男性よりも女性のほ
うが上のはず。全国に点在する優秀な女性政治家をつないでいけば、新しい
可能性が見えてくるかもしれません。
全国の都道府県議会の女性議員に「ヴィーナスはぁと」への参加を呼びか
けたところ、数名の有志がメンバーに加わってくれました。今後、定期的に、
都道府県議会議員の声を「ヴィーナスはぁと」に掲載したいと考えています。
どんな女性議員が登場するか、楽しみにしていてくださいね。
※「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp
まで
お願いします。
お手数ですが、お寄せいただくご意見に
1)「掲載可」か「掲載不可」か
掲載してもよい方は
2)「匿名希望」か「実名可」か
3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か
をお書き添えいただけると、大変助かります。
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「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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◇衆議院
小宮山洋子(民主党・東京) 武山百合子(民主党・北関東)
水島広子 (民主党・北関東)
◇参議院
有村治子 (自民党・比例) 岡崎トミ子(民主党・宮城)
千葉景子 (民主党・神奈川) 広中和歌子(民主党・千葉)
福島瑞穂 (社民党・比例) 円より子 (民主党・比例)
吉川春子 (共産党・比例)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。
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■次号予告
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次回の発行は、9月2日です。
広中和歌子議員、吉川春子議員、水島広子議員が登場する予定です。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
Copyright(C) ロゼッタストーン 許可無く転載することを禁じます
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