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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第105号
*** *** 昨日、自民、公明両党連立による第2次小泉内閣が発足
*****v***** しました。いま現在のいちばんの課題は、イラクに自衛隊を
********* 派遣するかどうかだと思います。治安がどんどん悪化する
******* イラクに自衛隊を派遣すれば、日本人に犠牲者が出るのは
*** 必至です。一方、自衛隊派遣は国際的な約束であり、イラクの
* 国民を見捨ててはおけないという意見も。あなたならどうします?
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目次
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■ 「総選挙と女性議員、そして徴兵制」
吉川春子(参議院議員・共産党・比例)
■ 「日本の進むべき道は……」
広中和歌子(参議院議員・民主党・千葉)
■ 編集後記
■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「総選挙と女性議員、そして徴兵制」
吉川春子(参議院議員・共産党・比例)
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総選挙の結果「日本の女性議員の比率が世界(下院対象)132位になっ
た、先進国で最低」と新聞が報じました。世襲議員つまり父や祖父が議員で
あった候補者は8割以上、官僚は約7割と、高い率で当選するのに、女性候
補者の当選割合は23%で、4人に一人も当選しません。なぜ女性議員が当
選できないのでしょうか。経済力は世界第2位といわれているのに女性の政
治参加は途上国以下とは余りにアンバランスではないでしょうか。
私は選挙制度に原因があると思います。女性議員の比率が高いスエーデン、
デンマークなどは比例代表制です。日本は480議席の中、小選挙区が
300、比例代表区が180です。小選挙区は一人しか当選しないため与党・
自民党が圧倒的有利ですし、また通常は業界や労働組合など団体のトップし
か候補者になれませんので日本女性の社会的地位から考えて候補者になる事
がまず難しいでしょう。何よりも51%で当選、49%が死票という民意切
り捨ての制度です。
政権選択とのキャンペーンを可能にしたのも小選挙区制の選挙制度だから
です。「共・社・保は激減」「共産・社民は埋没」「共産・社民一けた」な
ど新聞の見出しは踊りました。私たち共産党が掲げた「憲法改正反対」「自
衛隊のイラク派遣中止を」「消費税増税反対」の政策は否定され、自民や民
主の掲げた政権公約が支持を得たのか?私はそれが国民の意思ではないと思
いますが、この選挙制度では国民の切実な要求が切り捨てられて、議席に現
れにくいのです。多様な民意を切り捨てるそんな選挙制度でいいはずがあり
ません。
それなのに「比例代表80議席削減を行う」と民主党はいい、「小選挙区
だけがいい」と小泉総理も、財界も言います。憲法改正や消費税増税を政権
公約に掲げた政党(自民と民主)が交互に政権を交替しても国民は幸せにな
らないのではないでしょうか?政治献金ももらわず、財界の意のままの利益
優先政治を厳しく批判する政党が必要とは思いませんか。
栃木県のある市で私が街頭演説をしていた時、年配のご夫婦が通りかかり
「息子が自衛隊の幹部です。どうかイラク派遣を止めさせて下さい」といわ
れました。憲法を変え、集団的自衛権を書き込めば危険であろうが世界中に
軍隊を送れます。少子化でも強制的に兵士を集める徴兵制をしく事もできま
す。しかし侵略戦争反省で日本は戦争を捨てたのではなかったのでしょうか。
憲法9条をあくまで守る、これが共産党の原点です。58年間戦争に関わら
ないできた日本の方向は正しかったのではありませんか。今度の選挙で我が
党の主張が否定されたのではないと、私は信じたいのです
(総選挙についての共産党のコメントは私のホームページをご参照下さい)。
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「日本の進むべき道は……」
広中和歌子(参議院議員・民主党・千葉)
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(前回の続き)
全国に改革の嵐が吹く中、八頭だての馬車(八つの政党に支えられた)と
いわれた細川政権は、国民の政治への関心を高めたものの、経験不足と自民
党の必死の反撃であえなく瓦解し、その後自民党を中心とする連立時代へと
移行する。
しかし、私が細川内閣で環境庁長官を経験させて頂いたことは大きかった。
表立った実績といえば、宮沢内閣で継続審議となっていた環境基本法を制定
させたことだが、閣僚懇談会で環境をあらゆる行政分野で内部化させるよう
各省大臣に依頼したり、環境は決して経済発展のマイナスにはならず、むし
ろ環境技術の開発を通してプラスに働くといったメッセージを経済界に発信
したりした。
また、当時経済発展に向けて動き始めた中国に対して、環境政策を初めか
ら産業政策、都市政策に反映させることが、日本が経済発展の過程で味わっ
た失敗、ひどい環境汚染や人体への被害を避ける道だと説いたりした。
その時、聴く耳をもたなかった当時の中国も、最近のひどい環境汚染の中
で否応なしに環境政策に取り組むようになっている。数年前杏林大学など中
国の高名な大学で環境問題について講演する機会も頂いた。環境問題は地球
規模問題であり、環境大臣を経験したことで、野党に戻っても、私には国際
的な場で活躍する様々な機会に恵まれるようになった。
まず、森林と持続可能な開発に関する世界委員会World Commission on
Forests and Sustainable Developmentのメンバーとして世界の森林問題に政
治家や森林専門家と会合をもち、5年をかけ提言をまとめ上げたこと、それを
受け、日本で環境庁と国連大学に共催してもらい、東京で世界森林会議を開
催することができた。
また、地球憲章を起草する委員会に日本を代表して参加し、M・ゴルバチョ
フ氏やS・ロックフェラー氏と共に地球憲章を作成したこと、それの日本語版
を作成し、地球憲章推進日本委員会を立ち上げ、日本での普及に取りかかっ
ていることなど、参議院議員を超えて国際的活躍の場を与えられている。
そうした活動に私が熱心に取り組む理由は、21世紀にとって最大の課題
は地球環境問題であり、その中には公害や自然保護以外に貧困、差別など社
会的不公正から生まれるひずみ、紛争、テロなども含まれる。経済発展は、
環境を守りつつ持続可能な形で行われなければならず、そのための技術や資
金面での途上国支援は欠かせない。
現在、世界はアメリカを中心としてまわっているかのようだか、世界はEU
やロシア、アジアの国々、アラブ、アフリカの人々など多様であり、アメリ
カが単独で覇権を握る世界はあまりにも危険だ。そうしたアメリカを牽制す
る動きは世界で様々な形で起こっている。テロは決して許されるべきではな
いにしても、そのテロによって多くの国々で罪のない人々の命が危険にさら
されていることは憂慮すべき大きな問題だ。
そんな中、現在日本ができることは何かといえば、国連を中心とする平和
外交と環境の分野で世界に貢献することだ。その手段として国際援助活動が
あり、特に平和と環境に焦点を当てることが大切だ。こうしたヴィジョンの
下に、日本は地道に世界の中で発信し、行動するべきだと思う。
国内においては、少子高齢化、成熟社会にふさわしい豊かさの追求だ。そ
の中味は医・職・住環境の充実。
「医」は将来にわたる、いざという時のための安心、安全、健康。「職」
は職の安全と創出、そして生きがいのある生活。環境にやさしい技術を通し
て、持続可能な経済発展。住環境は子どもにもお年寄りにも目の行き届くコ
ミュニティ、人々が活き活きと暮らせる参加型地域活動、そして自然との共
生である。
こうした医・職・住の政策を通して日本を世界の中で誇るべき平和で豊か
なエコ・カントリーに近づけていく。
これが日本の進むべき道だと私は思う。
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編集後記 ロゼッタストーン・弘中百合子
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先日、ヴィーナス議員の福島瑞穂氏が、社民党党首に就任しました。いろ
いろ厳しい船出だと思いますが、持ち前のパワーで、頑張ってほしいと思い
ます。社民党はどうすれば再生できるのか、福島党首にぜひ、アドバイスを
お願いします。
2大政党化が進んでいるため、「ヴィーナスはぁと」も「未来総理」も、
衆議院議員は社民党、共産党、無所属の議員がいなくなってしまいました。
来年の参議院選挙で同じ現象が起きたら、ロゼッタストーンが発行している
「超党派メルマガ」は、「超党派」でなくなってしまうかもしれません。個
人的には、国会は、多様な意見が反映される場であってほしいのですが。
女性の声があまり反映される状況でないのも、懸念材料のひとつです。次
号からは、「どうすれば女性議員が増えるのか?」をテーマに、女性議員の
意見を聞いてみようと思います。
読者のみなさまも、どうして日本では女性議員が増えないのか、ぜひ、ご
意見をお寄せください。
※「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
お願いします。
お手数ですが、お寄せいただくご意見に
1)「掲載可」か「掲載不可」か
掲載してもよい方は
2)「匿名希望」か「実名可」か
3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か
をお書き添えいただけると、大変助かります。なにも記載がないものを
紹介する場合は、要旨だけを匿名でご紹介する形にしたいと思います。
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「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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◇衆議院
小宮山洋子(民主党・東京) 武山百合子(民主党・北関東)
水島広子 (民主党・栃木)
◇参議院
有村治子 (自民党・比例) 井上美代 (共産党・東京)
岡崎トミ子(民主党・宮城) 千葉景子 (民主党・神奈川)
八田ひろ子(共産党・愛知) 広中和歌子(民主党・千葉)
福島瑞穂 (社民党・比例) 吉川春子 (共産党・比例)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。
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■次号予告
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次回の発行は、11月27日です。
井上美代議員(共産党) 小宮山洋子議員(民主党)
水島広子議員(民主党) が登場します。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
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