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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第99号
*** *** 昨日は、「ヴィーナスはぁと」100号記念イベントを開催
*****v***** （正確には、来週が100号なのですが）。初めて、読者と
********* ヴィーナス議員が直接顔を合わせました。予想以上に
******* 盛り上がり、最後は会場の人から「もう時間ですので…」
*** とせかされるほど、お話に花が咲いていました。これからも
* 機会があれば、こうした交流会を開催したいと思います。
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目次
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■ 「スローガンだけで中身の無い小泉所信表明」
山口わか子（衆議院議員・社民党・北陸信越）
■ 「年金と女性の“M字型”労働力率」
井上美代（参議院議員・共産党・東京）
■ 編集後記
■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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（共産党）にもインタビューしました。
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「スローガンだけで中身の無い小泉所信表明」
山口わか子（衆議院議員・社民党・北陸信越）
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改革、改革・・なんと28回、スローガンだけで中身の無い小泉所信表明演
説の中身は空っぽ、暮らし、雇用、年金は切り捨て、容赦しない地方への押
し付け
■「改革」のからっ騒ぎ
でました改革のオンパレード。言葉だけがいやに目立つ２６日の小泉首相
の所信表明演説に、3年間政権を担ってきたその間の反省もなく、国民の声も
聞こえないこの演説は、選挙めあての自民党だけが勝てば景気が回復すると
でもいいたげなお粗末さでした。
テロ対策特別措置法についても、あの９．１１同時多発テロ以来２年間ア
フガニスタンを攻撃し、多くの子どもや女性たちを殺傷したこと、いまだに
治安は乱れ、テロも撲滅できない中で、極端な食糧難で苦しんでいる最悪の
事態がなぜ起きているのかきちっと総括しなければなりません。
ただでさえ財政難で国民を犠牲にしているのに、自衛隊とイージス艦を使
い、米軍への燃料の補給を数百億円もかけ続けただけで、解決の見通しも無
いのにアメリカの言いなりに、さらに２年間も法律の期限を延ばすと言うの
ですから理解しろと言うほうが無理です。これだけ重要な法案の審議をたっ
た１日で強行採決も・・では臨時国会を開催する意味があるのでしょうか。
■本当にイラクへ自衛隊を派遣していいのか！
イラク攻撃が５月１日以降どのように終わったのか？テロがいまだに根絶
できないばかりか、国連の建物まで破壊され、多くの国連職員が犠牲になっ
たことの原因は何か？何ひとつ明らかにしないままに「自衛隊がイラクへ行
けば、アラブ諸国との対話や交流が生まれ戦争が終わる」とは誰一人信じて
いる人はいないでしょう。その上アメリカの言いなりに戦費を数兆円も出す
ことを考えていると言うのですから、ますます国民生活は犠牲にされます。
小泉首相は今年中にも先ず航空自衛隊、次に陸上自衛隊を送るとしている
としているのですが、このどこが世界の平和と安定の中に日本の安全と安定
があるのかさっぱりわかりません。２８日のニュースでアメリカの手で作っ
た暫定行政当局が泊まっているホテルをロケット砲の攻撃があり一時は騒然
となったそうです。米軍が手を引かない限りこうしたテロが終わるわけがあ
りません。まして自衛隊が派遣されれば標的にされ自衛官に被害が出ること
は間違いないと思います。
こうした憲法違反を起こしかねない重要法案を、充分時間をかけて審議し
てこそ民主主義国家が果たさなければならない責任です。
■治安は警察官の増員だけで守れるのか
国民の安心と安全を確保する為、「世界一安全な国」にしたいと、警察官
の増員をし、市民と地域が一体になって取り組みを進めると、ここだけ人員
増をし、捜査や取締りを強化すると言っています。
まともに聞けばその通りと頷けるかもしれません。しかしなぜここだけ増
員するのか、治安が悪くなっているのは何故か、その原因の追求もせず、た
だ犯罪者だけを捜査し取締りを強化することの恐ろしさを感じます。第二次
大戦中の日本は、少しでも戦争に反対する発言をすれば、それだけで、思想
犯とされ、検挙、拘留、自白強要、拷問が待っていました。
戦争ができるようになったのですから警察官を増員し取締りを強化する、
総理の命令を聞かない人間は逮捕拘留、自白強要がありうることを想像した
くなる突然の警察官のみの増員に、不安を感ずるのは私だけでしょうか。
食の不安に怯えている現状、失業者が３００万人、自殺や自己破産の急増
など、政府がもっと職員を増やし、相談や支援をしなければいけないときで
す。公務員の数は減らす、民間に任せ、営利を狙うと言うのですから、考え
れば恐ろしい時代が来るのではと想像したくなるのは当然です。
■現実を知っているのか小泉総理
仕事と子育ての両立支援、保育所の「待機児童ゼロ作戦」、平成１６年ま
でに１０万人の増加・・とここだけ具体的な数字を挙げていますが、保育所
が今どんな現状にあるのか、十分な保育体制ができているのか総理の口から
聞くことはありません。
小学校は３０人学級、しかし保育所は４歳児でも３０人に保育士は１人し
か配置されていません。一番手がかかる３歳未満時でも６人に１人です。こ
れでは十分な保育ができるわけがありません。安心して預けられる保育所と
は、子どもの発達を助けるためには、栄養士や保健師、調理師も必要です。
こうした保育所の体制も強化する中で待機児童をゼロにする、と言わなけれ
ば単なるスローガンに過ぎないのではないでしょうか。
さらに女性が元気になるように、建築士、パイロット、自衛官など分野を
広げ、個性と能力の発揮をと言うにいたっては、この首相は何も分かってい
ないことがますます明確になってしまいました。
女性の大半は臨時雇用かパートで、賃金は男性の半分、身を粉にして働い
ても賃金はせいぜい１０万円前後です。その上休暇を取れば止めさせられる
と言うきわめて劣悪な労働条件でしか働く職場はないのです。生活保護費よ
り低い賃金でも我慢している圧倒的多数の女性への支援策が自衛官やパイロッ
トでは、現状認識のかけらもない首相のどこに支持率の高さがあるのか考え
させられてしまいます。
規制改革をすすめ、公的部門の民間委託をさらに進め、今後２年間で３００
万人の雇用創出を目指すと言っていますが、公的部門を切って民間委託をす
れば民間の労働者は増えても今まで公的部門にいた労働者は首を切られるの
ですから、これでは雇用は生まれません。
また、お酒やタバコ税、医療費や介護保険料を値上げして圧倒的多数のさ
さやかな夢を壊し、生活を苦しめているのに、企業には２兆円もの減税をし
たと胸を張り、さらに１６年度も減税と言うのでは、生活苦で悩んでいる人
たちのことは目にも入っていません。
さらに、地方にできることは地方がやることと、４兆円もの補助金を減ら
す、そこだけ数字を上げ、交付税も見直す、といっておきながら、国に集め
ている所得税のうち地方が担っている仕事に対して税源を移すことについて
は、何も具体的な言葉にはなっていません。このままでは小さな町村は消え
てしまします。今まで支えてきた山林や農地が無くなれば、環境は破壊され
安心して住める日本は消えてなくなることは分かっているのでしょうか。
■先ず、雇用と福祉そして平和を
こうした現状を何とか安心して暮らせるようにする第１条件は、失業や倒
産を無くし、年金や介護、子育て、医療に安心の保障を確立することです。
第2条件は、戦争という不安をなくし、世界が核を廃棄し、戦争の無い平和な
近隣諸国の関係を作ることに尽きます。社民党はこうした立場でさらに努力
することを宣言します。
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「年金と女性の“M字型”労働力率」
井上美代（参議院議員・共産党・東京）
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マスコミでは年金論議が盛んです。背景には、かつてなく高まっている将
来不安、老後への不安があります。来年には公的年金の給付カットという大
問題が待っています。
先月、厚生労働省は、来年の年金改革にむけ、将来を見通した年金の試算
を発表しました。その中で、厚労省は、条件を変えて試算をしているのです
が、合計特殊出生率についても、おおむね現在の水準のままいった場合(1.39)
少し改善した場合(1.52)、もっと低くなった場合(1.10)、の3つのケースで試
算を出しました。いずれにせよ、大幅に給付額をカットするもので、出生率
や経済成長率などの変化によって、給付額を「調整」できるようにするのが
ポイントだと説明されています。
私が大変疑問に思っているのが、今後の労働力率の高さがどうなっていく
かという問題です。労働力率とは、ある年齢層の働いている人の人数を、そ
の年齢層全体の人数で割ったものです。ある年代の働いている労働者が多い
ほど、その年代の労働力率は高くなります。
日本の女性の年齢層別労働力率は、「Ｍ字型」になっているのが特徴です。
30代の女性が出産・育児のため退職するので、20代、40代に比べ、10％ぐら
い低くなって、グラフにするとちょうど「Ｍ」の字の谷底になっているので
す。欧米のほとんどの国では、この「Ｍ字型」は1980年代、90年代を通じて
労働力率が高まって谷がなくなっています。男女ともに働ける労働環境への
改善、子育てへの支援が政府によってすすめられた成果です。
厚生労働省は、この労働力率を男女別に、5歳刻みで2025年まで推計したも
のを、年金の試算に使っています。問題は、女性の労働力率です。厚生労働
省の見通しでは、2025年、つまり現在から20年以上経っても、著しいＭ字型
が続くものとされているのです。欧米では、現在すでに克服された問題が、
20年以上経っても、日本では解決されないというのはどういうことでしょう
か。
厚労省は、「持続可能な社会保障制度」を作るためには、女性や高齢者な
ど、年齢や性別に関わりなく、働く意欲のある人が働くことができる社会を
作らなければならない、としています。
30歳代前後の女性が、出産のために働けない状態が、半永久的に続くとい
うのは、こういった政府の方針にも反するでしょう。長時間労働などを抜本
的に改善して、誰もが働きやすい環境を整備すれば、年金の大幅なカットや
保険料の大幅引き上げは必要ないのではないでしょうか。
日本の将来社会の展望も、大きく変わってくるのではないでしょうか。私
は、こういった問題について、政府に現在質問書を出して、回答を求めてい
ます。
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編集後記 ロゼッタストーン・弘中百合子
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冒頭にも書きましたが、ヴィーナス議員と読者の交流会は、とても盛り上
がりました。議員からは「どんな人が読んでくださっているのかがわかって
よかった」「いろんな人と話ができて、力をもらえた」。読者からは「議員
と直接話ができてよかった」「読者同士のオフ会も開催してほしい」などの
感想が寄せられました。
初めての試みだったのでどうなることやら…と不安でしたが、「ヴィーナ
スはぁと」を読んでくださっている方々の質の高さ、ヴィーナス議員がこの
メルマガを本当に大事に思ってくれていることなどがわかり、主催者として
も嬉しい限りです。
ヴィーナス議員が、読者のメールを心待ちにしていることもわかりました。
遠方の方は、なかなかイベントには参加できないと思いますが、ぜひ、日頃
思っていることなどご意見をお寄せください。みなさまの声は、確実に議員
に届きます。
「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
お願いします。
※お手数ですが、お寄せいただくご意見に
１）「掲載可」か「掲載不可」か
掲載してもよい方は
２）「匿名希望」か「実名可」か
３）「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か
をお書き添えいただけると、大変助かります。なにも記載がないものを紹
介する場合は、要旨だけを匿名でご紹介する形にしたいと思います。
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「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名（敬称略）の
方々です。
◇衆議院
川田悦子 （無所属・東京） 小宮山洋子（民主党・東京）
瀬古由起子（共産党・東海） 武山百合子（民主党・北関東）
水島広子 （民主党・栃木） 山内惠子 （社民党・北海道）
山口わか子（社民党・北陸信越）
◇参議院
有村治子 （自民党・比例） 井上美代 （共産党・東京）
岡崎トミ子（民主党・宮城） 千葉景子 （民主党・神奈川）
八田ひろ子（共産党・愛知） 広中和歌子（民主党・千葉）
福島瑞穂 （社民党・比例） 吉川春子 （共産党・比例）
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。
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■次号予告
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次回の発行は、10月16日です。
武山百合子議員（民主党）八田ひろ子議員（共産党）
福島瑞穂議員（社民党） 小宮山洋子議員（民主党）
が登場します。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人：弘中百合子
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