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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』 第93号
*** *** 短かった夏がもうすぐ終わろうとしています。みなさまは
*****v***** どんな夏を過ごされましたか? さて、今回は8月最後の
********* メルマガです。民主党の広中和歌子議員からは、自らの
******* 戦争体験を綴った原稿が、共産党の吉川春子議員からは
*** DV防止法の改正についての原稿が届きました。
* 夏が過ぎてもヴィーナス議員たちの熱い季節は終わりません。
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目次
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■ 「戦時中の疎開体験」
広中和歌子(参議院議員・民主党・千葉)
■ 「DVなどの問題解決のために、力を合わせよう」
吉川春子(参議院議員・共産党・比例)
■ 「ヴィーナスはぁと100号記念イベント」のお知らせ
■ 編集後記
■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「戦時中の疎開体験」
広中和歌子(参議院議員・民主党・千葉)
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8月に入ると毎年、広島、長崎の原爆被害者の慰霊祭や、終戦記念日の行事
がマスコミを通じて報道され、国民はそれぞれに第二次大戦当時を思い起し、
戦争の経験のない人も、戦争と平和について考えさせられる。
戦争の体験は同じ日本人でもそれぞれに異なる。辛い、苦しい、悲しい体
験を、忘れずに平和に繋げようと努力する人も少なからずいる反面、あまり
にも悲惨で思い出したくないという人も少なくない。いずれにせよ、戦争を
体験した世代の数は、戦後60年近くともなると確実に少なくなっている。
そんな思いの中、友人の宮脇修氏から一冊の本が送られてきた。著者が17
歳の時の自らの戦争体験を記したもので、題は「愛国少年漂流記」。太平洋
戦争末期、仏領インドシナの「南洋学院」に向う少年50名の乗った輸送船は
敵潜水艦の魚雷攻撃で南シナ海を迷走する。しかし、70日かけてようやくサ
イゴンに辿り着くと、そこには南国の美しい風物が待っていた。しかし、程
なく学徒入隊でラオスのジャングルへ。信じられない冒険を強いられた少年
の目を通しての戦争体験である。
著者は「あとがき」の中で、「いつの時代でも青少年はその時代に翻弄さ
れる小舟でありながら、同時にその時代を最も強く映し出す鏡であった。し
かし、少年は時代に対して自分を主張する力と言葉を持っていない。老年の
私が少年に代わってあの過酷な時代を表現した」とその本を書くに至った心
境を記している。
私自身は戦争中、集団疎開を体験した世代である。あまり思い出したくな
い私の人生の断片だが、東京は九段下の昭和館で、「家族と離れて〜学童疎
開 絵日記を中心として〜」が開催されているということを友人の前田徳子
さんから知らされ、のぞいて見ることにした。
東京女子高等師範学校附属国民学校の生徒達の約一年7ケ月にわたる絵日
記を中心に疎開時代の展示がなされている。その絵日記を見ながら、思いは
私自身の疎開の想い出に飛んでいく。その実体はこの絵日記に健気に記され
ている以上に悲惨であった。
頭といわず、シャツといわず、つぶしてもつぶしてもいなくならないシラ
ミ。髪の毛には黒いシラミ、白い下着には白いシラミだった。
夜中お腹がすいてすいて、布団を敷いた後の空になった押入れの中に、魔
法使いが食物を一杯に運んでくれれば良いのにと思ったり、何で人は食べた
ものを下から出してしまい、再び食べたくなるのだろう、出したものがその
まま食べ物に変われば良いのにと想像したり。
9歳で両親や兄弟姉妹と離れて暮らした約1年。痩せた私を鶴の首のようだ
と面会に来てくれた母が涙ぐんでいた。しかし、今から思えば疎開のおかげ
で独立心ができたし、疎開地でほとんど授業がなかったので好きな本を読ん
でいられたとか、戦中戦後の国や学校の先生やマスコミの変貌振りに、権威
を一応は疑う批判精神が自ずと身についたとか、得たものもある。
私のことはさておき、前田さんは私へのメモでこう記している。
「戦争の犠牲はいつも弱者、子ども、老人です。戦争を知らない世代、知っ
ている筈なのに何故か繰り返そうと考えている議員さん!子どもの心の内を
考えてみてください」と。
その絵日記は国立国会図書館に保存されている。是非、国会議員の皆さん
にも見に行ってほしいと語っている。
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「ドメスティック・バイオレンス、児童虐待、夫婦別姓
問題解決のため、NGOは力を合わせましょう」
吉川春子(参議院議員・共産党・比例)
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ドメスティック・バイオレンス(DV=夫婦間暴力)防止法が施行されて
2年。今年2月、参議院共生調査会のもとに同法の改正のためのプロジェク
トチーム(以下PTと略称)が発足しました。
現在被害者の方や、法律家、支援団体の皆さんからご意見を伺い、各省と
議員の意見交換など、精力的に検討をすすめています。保護命令の改善、女
性への自立支援強化が焦点です。1つの法律に対してこれほど集中的に取り
組むことは、国会の風景としてはめずらしいといえます。関係者の熱意が議
会を動かしているといえます。会議の公開、議事録がふされない等問題もあ
りますが…。
夫による妻への暴力が98パーセントを占めています。子どもを巻き込み、
殺人事件などへも発展しマスコミに取り上げられるケースも多々あります。
刑法の尊属殺の規定が憲法違反であるとの最高裁判決(昭和45年)も、ド
メスティック・バイオレンスのケースでした。父親から14歳の時に強姦さ
れて5人も子どもを産み、父親を殺害したという地獄のような事件でした。
これらの背景には男性が女性を支配した封建的家族制度が実際にはまだ残っ
ているということです。
DVの解決のカギは女性の経済的自立です。夫から逃げようとしても生活
できない、生活保護を受けようとしても、いろんな理由で断られ、受給が困
難。就職しようにも失業者が蔓延する中、見つかりにくい、等々。その後の
生活が不安で我慢している女性が大勢いるのではないでしょうか。
「長年夫から暴力をふるわれていると自信がすっかりなくなってしまう」
という女性も少なくありません。その上相談したら「あなたが悪いんじゃな
いの」等と心ない言葉を浴びせられる事も少なくないのです。相談する行政
側、警察、裁判官などのDVへの理解も不足しています。
夫婦別姓も根は一つです。「家族が崩壊する」などといって、自民党等の
旧家族制度の復活を夢見る勢力が夫婦別姓の法改正に強く抵抗しています。
我が子を殺害して取り調べで、「しつけのため」などという言い訳する親も
居ます。子どもは親の自由にできる存在との思想が見えます。とんでもない
ことで、子どもの人権についての考えが欠落しています。
憲法24条は家族の民主主義について規定しています。「婚姻は両性の合
意のみにて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として…維持され
なくてはならない」「…財産権、離婚ならびに婚姻及び家族に関するその他
の事項に関して法律は両性の本質的平等に立脚して制定されなければならな
い」。しかし民法が憲法のこの規定とマッチするとは言えないものもいくつ
かあります。
結婚による同姓の強制、親権、とりわけ懲戒権、扶養の義務等です。いま、
憲法の完全実施のための民法改正の声を大きくしてゆこうではありませんか。
そして夫婦別姓も、ドメスティックバイオレンスも児童虐待も根は一つなの
ですから、運動も一緒に行ってはどうでしょうか?提案します。
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「ヴィーナスはぁと100号記念イベント」のお知らせ
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おかげさまで、女性国会議員メルマガ「ヴィーナスはぁと」も、10月で
100号を迎えます。ロゼッタストーンでは、100号記念イベントとして、ヴィー
ナス議員と読者の交流会を企画しました。どうぞ、ふるってご参加ください。
●日時 10月8日(水)午後6時半〜8時半(午後6時開場)
●場所 日本外国特派員協会 メディアルーム
(千代田区有楽町1−7−1 有楽町電気ビル北館20F)
●参加費 3,000円
(食事・飲み物つき・バイキング方式の立食パーティ)
●参加人数 先着70名様
●参加予定議員 有村治子議員(自民党) 福島瑞穂議員(社民党)etc.
日本外国特派員協会というのは、「時の人」を招いた記者会見でおなじみ
のところです。JR有楽町駅のすぐそばで、見晴らしがよく、お料理も抜群に
おいしいのです。
当日は、各ヴィーナス議員のスピーチ&質疑応答を予定しています。堅苦
しくない雰囲気で、ヴィーナス議員と読者の皆様との交流ができればいいな
と思っています。
人数制限がありますので、お早めにお申し込みください。
参加ご希望の方は、
1)住所
2)氏名
3)電話番号
4)参加人数
5)ヴィーナス議員に聞いてみたいこと
を明記して、vheart@rosetta.jp までお申し込みください。
件名に「100号記念イベント参加希望」と書いてください。
では、皆様にお会いできるのを楽しみにしております。
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編集後記 ロゼッタストーン・弘中百合子
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10月にも解散総選挙があるのでは、と、噂されている衆議院。遅くとも
任期が満了する2004年6月までには、総選挙が実施されます。一方、参議
院選挙は2004年7月の予定。選挙が近づき、議員のみなさんは、かなり
慌しい毎日を過ごしているようです。
「ヴィーナスはぁと」100号記念イベントが10月8日の予定なので、私も総
選挙の日程が気になります。選挙に突入してしまうと、衆議院議員の方たち
の参加が厳しくなりますから、なんとか解散は9日以降に…と、天に祈る毎
日です。こんなに選挙が身近に感じられたことはありません(笑)。
前回のメルマガの福島議員の文章が、あるサイトに全文掲載されていたと
いう情報が寄せられました。著作権法上、「引用」にあたっては、「必然性」
があること、引用部分が「従」であること、出所の明示などが必要となりま
す。「ヴィーナスはぁと」の文章を転載、引用なさりたい方は、あらかじめ
ご連絡くださるよう、お願いいたします。
「ヴィーナスはぁと」へのご意見、ご質問は vheart@rosetta.jp まで
お願いします。
※お手数ですが、お寄せいただくご意見に
1)「掲載可」か「掲載不可」か
掲載してもよい方は
2)「匿名希望」か「実名可」か
3)「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か
をお書き添えいただけると、大変助かります。なにも記載がないものを紹
介する場合は、要旨だけを匿名でご紹介する形にしたいと思います。
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「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名(敬称略)の
方々です。
◇衆議院
川田悦子 (無所属・東京) 小宮山洋子(民主党・東京)
瀬古由起子(共産党・東海) 武山百合子(自由党・北関東)
水島広子 (民主党・栃木) 山内惠子 (社民党・北海道)
山口わか子(社民党・北陸信越)
◇参議院
有村治子 (自民党・比例) 井上美代 (共産党・東京)
岡崎トミ子(民主党・宮城) 千葉景子 (民主党・神奈川)
八田ひろ子(共産党・愛知) 広中和歌子(民主党・千葉)
福島瑞穂 (社民党・比例) 吉川春子 (共産党・比例)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。
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■次号予告
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次回の発行は、9月4日です。
川田悦子議員(無所属) 瀬古由起子議員(共産党)
水島広子議員(民主党) 山内惠子議員(社民党)
が登場する予定です。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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発行人・編集人:弘中百合子
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