2003年4月17日発行
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　　　　　　　　　　女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』第74号

  ***   *** 　　　13日に投開票された道府県議選で、女性の当選者は
 *****v*****　　160人を超え、過去最高となりました。北海道では、
  ********* 　女性知事も誕生。女性の政界進出は、ゆっくりですが、
   *******  　　着実に進んでいるようです。この流れがもっと加速する
     ***    といいですね。今回は、福島瑞穂議員からイラクの復興
      *     問題とDV改正法についての意見が届きました。

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　　目次
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■　「ＤＶ防止法改正案づくりとイラク復興支援」
　　　福島瑞穂（参議院議員・社民党・比例）

■　イラク戦争に関する読者からのご意見

■　編集後記

■　「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

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　●大特集「ハンディキャップに負けないで」
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　　・石破茂防衛庁長官インタビュー
　　・特別寄稿
　　　上田勇議員（公明党）／細野豪志議員（民主党）／達増拓也議員
　　　（自由党）／福島瑞穂議員（社民党）／春名直章議員（共産党）
　●未来総理にきく(2)「日本の政治はハンディのある人に優しいか？」
　　・山井和則議員（民主党）インタビュー
　　※詳しくは、ロゼッタストーンホームページ　http://www.rosetta.jp
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　「ＤＶ防止法改正案づくりとイラク復興支援」
　　　　　　　　　　　　　　　　福島瑞穂（参議院議員・社民党・比例）
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　今回は、ＤＶ防止法改正案づくりとイラク復興支援などについて書きたい。

　私のまわりでストーカーや暴力夫に苦しむ人は多い。弁護士として、実に
多くの暴力を振るわれる女性に会ってきた。顔にキズがあったり、はれてい
たり、アザがあったり、体に怪我をしている女性たちに会ってきた。

　２年前に、超党派の特に女性たちの力を合わせてドメスティック・バイオ
レンス防止法（ＤＶ防止法）を作った。

　先日、妻の代理人である弁護士の事務所に立てこもってた夫のことが報道
されていた。ＤＶのケースかどうかは知らないけれど、妻のまわりの人間に
嫌がらせをし続ける夫は、本当に多い。ＤＶ夫との攻防（？）をいろんな女
性とやってきた私としては、こんな男の人たちのしつこさ、陰湿さ、不思議
なバイタリティ（？）に苦しめられてきた女性たちのために、本当に力を尽
くしたい気持ちで一杯だ。

　ＤＶ防止法は、保護命令という新しい制度の創設と各都道府県に配偶者間
の暴力防止センターを置くことなどを盛り込んでいる。

　今、参議院の共生社会に関する調査会の下に、プロジェクトチームが作ら
れ、ＤＶ防止法の改正案づくりが始まっている。ＤＶ防止法は、新しい法律
であるために、制度のチェックも含めて行う必要があり、３年以内に法律を
見直すという規定が入っている。

　私は、保護命令の対象に、元夫も入れること、近づいてはいけない対象に、
子どもなども入れることなどを考えている。
　どうかいい改正ができるようご意見をお寄せ下さい。

　アメリカのイラクへの武力攻撃は、先制攻撃で正当性のないものである。
政府は、復興支援で自衛隊派遣をと言っているが、本当におかしい。

　米軍の枠組みの延長線上の復興支援に日本が加担していくことは、問題で
ある。政府自身も占領行政に加わることは、交戦権の一部であり、許されな
いと答弁をしている。

　また、有事立法三法案が急ピッチで進みそうである。自民党は、４月中に
衆議院で成立させたいと言っている。
　戦争のための法律である有事立法三法案を廃案にすべく本当にがんばりたい。


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　　イラク戦争に関する読者からのご意見
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　今回は、ヴィーナス議員の原稿が福島議員だけだったので、読者からのご
意見をいくつかご紹介します。

●イラク戦争の真相は、欧米による植民地主義の遺物

　私もPeaceful Tomorrowの活動は知っており、彼女らの訴えは非常に説得力
があると思います。（アメリカのメディアでは紹介されませんが。アメリカ
では「戦争反対＝非国民、裏切り者」のレッテルを貼られます）

　しかし、あなた方は国会議員なのですから、感情的に訴えようとするテレ
ビ番組を見て、ただ感情的に「戦争はよくない」「平和が一番」というだけ
でなく（それでは、証拠もないまま「イラクは危険だ」と戦争を始めたブッ
シュと変わらない）、もっと世界情勢を勉強し、事実に基づいて、戦争反対
を訴えてください。

　あなた方は、中東の歴史、なぜパレスチナにいまだ平和が訪れていないか、
これまでアメリカが中東だけでなく、中南米などにどれだけ軍事介入してき
たか知っているのでしょうか？

「...少しずつ反戦への声がアメリカの中にも広がり始めているという」どこ
ろか、アメリカでは開戦以来、反戦の声が減っており、ブッシュ政権支持者
が増えています。私もカリフォルニアで反戦デモに参加していますが、参加
者の人数は確実に減少しています。地域によっては、戦争賛成者のデモの方
が大きいのです。

　マスコミの言うことを鵜呑みにしないでください。アメリカのメディアは
“大本営放送”化しており、客観的な情報は得られない状態です。正確な情報
を求めて、イギリスやオーストラリアのメディアにインターネットでアクセ
スするアメリカ人が増えているくらいです。（私もその一人です。）

　イラク戦争の真相は、中東の歴史を勉強しないと解明できないと思います。
これは、欧米による植民地主義の遺物なのです（というか、未だにそれが続
いている）。

　なお、私は毎回、アメリカから日本の選挙に参加しています。

「アメリカ在住の日本での有権者」
有元
●世界中から憎悪されていた頃の日本を思い出そう

　私は大学生のとき学徒動員で徴兵され、１９４５年の敗戦は東京の軍隊の
なかで知りました。これで生き延びることが出来たと心から喜びました。世
界中がいまフセインなどの独裁者への憎悪に燃えていますが、１９４５年ま
で１５年間も戦争を続けて、世界中から憎悪されていた日本のことも思い起
こさなければいけないと思います。

　この半世紀の間、日本が直接戦争に巻き込まれなかったのは、憲法第９条
と「非核三原則」のおかげであることも想起すべきです。イラクのこれから
は、日本におけるGHQのようなわけには行かないと案じています。いま日本で
死語になっている民主主義や基本的人権の概念を呼び戻したいです。
（７７歳男性）

●アラブ人は泣き寝入りでしょうか

　私はアラブ人と結婚しておりますので、どうしても、考え方がアラブより
になってしまう事をご容赦下さいませ。今回のイラク攻撃に関して、私達は
もう他には何も出来ないのでしょうか？

　パレスチナ問題、アフガン攻撃、イラク攻撃、ブッシュとその回りの友人
達の個人の私利私欲の為に、またシオニストの夢（イスラエル→ガルフまで
は神から与えられたユダヤ人の為の約束の土地である）、また、「パレスチ
ナには先住民はおらず、今パレスチナにいるのは全員テロリストである」、
「あれは人間ではない、犬以下である」とか、本当にパレスチナで行われて
いる事は、聴くに耐えられない事ばかりです。そもそもイスラエルがパレス
チナに入ってきた方法に関してもイギリスとフランスに嘘をついて入ってき
て、ヒトを殺しながら国土を広げ、今はパレスチナ人に関して、ゲットー以
上に悲惨な思いをさせているのです。

　何らかの手助けは出来ないのでしょうか？　アラブ人は泣き寝入りでしょ
うか？　何か出来る事が有ったら、教えて頂きたい。


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　　編集後記　　　　　　　　　　　　　　ロゼッタストーン・弘中百合子
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　アメリカに住む日本人、日本で戦争を体験した男性、アラブ人と結婚した
女性と、３人の意見をご紹介してみました。

　「掲載可」と書かれていなかったので掲載しませんでしたが、「戦争はや
むをえなかったのではないか」という読者もいました。フセインが態度を改
めないのだからやむをえなかったのではないか、独裁政権を見て見ぬふりを
するのはよくないのではないか、というご意見です。

　家族を失い自らも大ケガをした子ども。破壊・略奪されてしまったメソポ
タミア文明の文化財。悲惨な映像は見ているのが辛くて、つい、「もういい
よ」と、目をそむけたくなってきます。戦争が一段落したので、メディアの
報道もこれからどんどん少なくなっていくでしょう。

　でも、このまま忘れてしまっては、この戦争の教訓が生かせません。私た
ちは、イラク戦争でいったい何を学んだのでしょうか。

　ご意見、ご質問はvheart@rosetta.jpまでお願いします。

※お手数ですが、お寄せいただくご意見に
　１）「掲載可」か「掲載不可」か
　（掲載してもよい方は）
　２）「匿名希望」か「実名可」か
　３）「事前連絡必要」か「事前連絡不必要」か
をお書き添えいただけると、大変助かります。なにも記載がないものを紹介
する場合は、要旨だけを匿名でご紹介する形にしたいと思います。


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　　「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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　「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名（敬称略）の
方々です。

　◇衆議院
　　川田悦子 （無所属・東京）　　　　瀬古由起子（共産党・東海）
　　武山百合子（自由党・北関東）　　　水島広子 （民主党・栃木）
　　山内惠子 （社民党・北海道）　　　山口わか子（社民党・北陸信越）

　◇参議院
　　有村治子 （自民党・比例）　　　　井上美代 （共産党・東京）
　　岡崎トミ子（民主党・宮城）　　　　小宮山洋子（民主党・比例）
　　千葉景子 （民主党・神奈川）　　　八田ひろ子（共産党・愛知）
　　広中和歌子（民主党・千葉）　　　　福島瑞穂 （社民党・比例）
　　吉川春子 （共産党・比例）

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。

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■次号予告
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　次回の発行は、4月24日です。

　有村治子議員（自民党）、吉川春子議員（共産党）、
　千葉景子議員（民主党）、広中和歌子議員（民主党）
　が登場します。

　※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人：弘中百合子
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