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2003年3月13日発行(毎週木曜日配信)
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          女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』第68号

  ***   ***    イラク情勢がますます緊迫化しています。無意味に
 *****v*****  人の命が失われることのないように、各国のリーダー
  *********  たちは、見栄を捨て、知恵を絞り、最後まで戦争回避の
   *******    ために、努力を続けてほしいと思います。
     ***    今回は、一部の新聞で「反日行動ではないか」と非難され
      *     た岡崎議員が、真相を語ってくれました。

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  目次
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■「未来をつくりだすために」
  岡崎トミ子(参議院議員・民主党・宮城)

■「議員年金についての御意見にお答えします」
  小宮山洋子(参議院議員・民主党・比例)

■ 編集後記

■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧


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 「未来をつくりだすために」
               岡崎トミ子(参議院議員・民主党・宮城)
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 何回かこのメルマガでもご紹介している通り、私は2001年に国会に提出さ
れた「戦時性的強制被害者問題解決促進法案」の提案者のひとりです。この
法案についてあらためて触れておきたいと思います。

 民主党も、第2次世界大戦の戦後処理問題の解決を党是としております。と
くに「慰安婦」問題は「女性への性暴力」という観点から、配偶者に対する
暴力や児童虐待における性暴力、ストーカー事件などにみられるように今日
もなお女性が性犯罪に苦しめられている現実を踏まえて取り組んでいます。

 昨年は、この法案について2回、国会での審議が実現しました。まず通常国
会で7月、法案の中身(公式謝罪、補償、総理を長とする解決促進会議の設置
による解決の促進)などについて審議をしました。

 ついで臨時国会で12月、参考人質疑を行い、国際法・国際人権法の観点を
中心に審議を行いました。

 法案はいったん臨時国会の終了とともに「審議未了」で廃案となりました
が今年の1月31日、民主党、共産党、社民党、無所属の13人の提案者を含め86
人という野党の皆さんの賛同によって1月31日、参議院に再提出されました。

 さて、2月10日から12日にかけて、法案の提案者4人で韓国を訪れました。
法案の内容について被害者や支援団体、国会議員、政府関係者などに国会審
議の経過を報告して意見交換をし、理解を求める目的の訪韓でした。

 このときに私は、被害者の方たちが11年前から続けていらっしゃる「水曜
デモ」の場に出向いて日本の国会での動きを報告し、またおばあさんたちと
励ましあったのですが、このことが水曜デモを「反日デモ」と規定するマス
コミから批判され、このメルマガの読者の方からもご心配をいただくことに
なりました。

(被害者の皆さんは11年前から毎週水曜日、私が伺った2月12日まで545回も
日本大使館前に座り、訴えつづけて来ていました。日本政府による公式謝罪
と補償という、彼女たちにとって当然の要求を訴えるもので、もちろんその
後も毎週続いています)

 私は昨年9月にも訪韓をして「法案」の初めての国会質疑の報告をしました
が、そのとき、被害者の何人かの方たちから戦争当時の傷跡を見せられ、怒
りを込めたお叱りを受けました。

 ところが「日本が憎くて言っているのではない。孫子には仲良くしてもら
いたいと思っている。そのためにも、なぜ、悪いことをしたと、一言公式に
謝ってくれないのか」と言われ、そのことが深く心に刻まれました。

 そのときに、「国会で新しい動きがあったら、また必ず報告にお訪ねする」
と被害者の皆さんと約束をしました。今回は、被害者の皆さんとの約束を果
たすための訪問だったのです。

 12月の参考人質疑では、「慰安婦」制度が国際法で言えば、強制労働条約
違反であることを与党推薦の参考人である横田洋三中央大学法学部教授も認
めました。他にもいくつもの成果がありました。

 なんとしてもこれらの成果を被害者に伝えたくて私は週に一回だけソウル
のこの場所で集うデモの場に行って質疑報告をするという行動をとったので
す。戦争終結ら58年目、悲惨な体験のあとに苦難の道を歩み、闘っておられ
るおばあさんたちはこの日、氷点下5度の寒さのなかで自分たちの要求を叫ん
だのです。私はデモが痛ましくて、一日も早く終了することができるように
という願いを込めて、おばあさんたちの前で質疑報告をさせていただいたの
です。

「普遍的な人権の問題に努力されていることに感謝します」
 私たちに対する盧武鉉大統領の言葉です。その盧武鉉大統領の言う未来志
向の政治を実現するためには、両国の間にある過去の戦争の問題の解決によ
る真の和解が必要です。

 被害者や支援団体、被害国の国会議員と対話をする、こうしたプロセスを
重ねながら国会での私たちの闘いの努力を知らせることこそおばあさんたち、
ハルモニの怒りに応え、また彼女たちの当たり前の要求に応えていくことに
つながると信じています。

 さらに彼女たちを支えつづけてきた多くの人たちとも、信頼の絆を結ぶこ
とができるようにしたい。

 そしてこれが、日本の名誉のためにも不可欠な取り組みなのだと思ってい
ます。今年1月31日には、国連人権委員会の10年間の「女性に対する暴力」に
ついての調査活動をまとめた最終報告書が慰安婦問題の日本政府の対応を批
判したと報道されました。

 ILOもこれまでに5回の勧告を出しています。そして今回帰国後、韓国国会
の本会議において私たちの提案している戦時性的強制被害者問題解決促進法
案に対する支持決議が全会一致であげられたと報告をいただきました。私た
ちの責任の重さを感じます。

 日本と世界の友好のために、きちっとした取り組みで、この問題を一日も
早く解決したいと考えています。皆様、よろしくご理解いただけますよう、
お願いいたします。

== == == == == == == == == == == ==

 ところで昨日、女性議員の仲間11人で官邸を訪れました。日本政府がイラ
ク攻撃に反対し、平和的解決にとりくむことを総理に求める申し入れ書を福
田官房長官に渡したのです。申し入れ書には女性国会議員の過半数を超える
42名が署名しました。あくまでも平和的な解決が実現するよう、他の女性議
員、男性議員と協力していきます。


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 「議員年金についての御意見にお答えします」
               小宮山洋子(参議院議員・民主党・比例)
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(読者からの御意見)

■小宮山議員の議員年金の投稿について

 この投稿が本当に小宮山議員の、民主党参議院議員の言葉であるのかと、
驚天動地、怒髪天を衝く思いであります。理由に挙げていること全てが言い
訳ではありませんか。

 まず、

●議員には、退職金がないので、議員年金が、その役割も果たしていること。
●退職金にした場合は、勤続が短くても支給することになるので、現在の年
 金への補助より、税金からの出費は増えること。

 ですが、国会議員になぜ退職金が必要なのでしょうか? 国に奉ずること
が議員の天分であり、労働ではありません(小宮山さん自身、労働法が適用
されない、とかかれていますよね)。

 労働でない以上、退職するという概念がないので退職金はないのです。明
治時代、国会議員になり資産を使い果たした没落した清廉な志士は沢山いま
す。まぁ、精神論を言っていても小宮山さんはわからないでしょうから、具
体的にいってしまえば、国債が大量に発行され借金まみれの予算を組んでい
るのに退職金ってもらえますか?こんな状況では、民間企業なら退職金でな
いですよね。「それでも出せ」と言われますか。議論するなら、まず年金、
退職金は廃止して、再開は国債発行が少なくなってからにしましょう。

 次に、

●10年以上、議員を勤めないと受給できないこと。(衆議院議員は3期以
 上、参議院議員は2期以上)。
●永年、議員をしている人(例えば、中曽根元総理など)の年金は高額にな
 りすぎとも報じられているが、65歳を過ぎても現職の間は受給できない
 こと。(高齢まで勤めれば、もらう年数は少なくなる)

 だったらもらえるようにすれば良いではありませんか。それだけです、と
言うより議員年金ではなく国民年金を支給すれば良いでしょう。

 じゃあ、

●国庫補助を3分の2から、国民年金と同じ2分の1とすることも含めて、
 見直しの作業を民主党の中ではすすめていること。

 だって国民からすれば当たり前のことでしょう。そのほかにかかれている
ことだって、言い訳ばかりで産休育休ないんだって遵法適法に国会があわせ
ればすむことです。

 これって、結局もらえて当たり前が前提にあるご意見だと思うのです。政
治家って、そういうものではないでしょう。身を削って国に殉ずるくらいの
心意気もなしに議員になる人が多すぎて日本はだめになっているのです。小
宮山さんも早く辞職された方が良い。

 国会議員だって、国民年金に加入していますよね。だったら老後は安泰で
はありませんか。国民年金は最低限を保証した額になっているのですよね。
まさか、国民ごときは国民年金で十分だが、小宮山洋子(さん)のような高
貴な者は生活出来ないですか?

 あっ、そうそう、民主党で討議しているというのも理由になっていました
が、民主党でいくら討議したところで法制化されていない以上、意味のない
物でしかありません。討議するだけなら誰でもできますから。

 本当に小宮山さんの言葉なのでしょうか。失望です。

== == == == == == == == == == == ==
(小宮山議員からの回答)

 小宮山のことばなのかと失望したとのご意見いただきました。いくつか、
もう一度伝えさせていただきます。

◎私は、議員年金が、このままでよいとはいっていません。事実関係をはっ
きりさせて議論した方がよいと思い、情報をお伝えしました。

◎民主党で、改正のため議論しているのも事実です。それに対して「民主党
でいくら討議したところで法制化されていない以上、意味のない物でしかあ
りません」とありましたが、それでは、野党の役割を何だと考えておいでな
のでしょうか。

 民主党では、議員立法の法案を市民のみなさんと協力したりして、多く作っ
ています。野党の法案でも与党を動かし、あるいは超党派で取り組めば法律
になります。私たちが作ったDV(配偶者からの暴力)防止法もそうですし、
危険運転の厳罰化など、例はいくらもあります。民主党でまとめた法案が実
現しないということは、ありません。

◎「明治時代に資産を使い果たした清廉な志士がいた」とありますが、政治
家についての考え方がちがうと思います。

 私は、NHKから国会に職場が移っただけで(みなさんから政治を託され
ていることを重く考えていないということではありません)、普通に暮らし
ながらせいいっぱい、政治の場で仕事をしています。政治家は、お金が儲か
るというものではありません(そういう人もいるとは思いますが)。

 事務所を維持し、秘書を雇い、情報を全国に発信する資金を捻出すること
は、大きな組織のバックや献金のある与党の議員とはちがい、けっこう大変
です。NHKの退職金も、そのために使ってしまっています。

 議員は、国民に奉仕をする。それはいいのですが、落選する、引退する、
そのときに年金があってはいけないのでしょうか。私は、議員はひとつの職
業だと考えています。

◎「産休育休ないんだって遵法適法に国会があわせればすむことです」とは、
どういう意味でしょうか。勤務時間が特定できない、などで作れないのです。

◎再度、申し上げますが、議員年金は見直すべきだと私も民主党も考え、現
在検討中です。前回は、どのような仕組みになっているかを説明したもので
す。私は、見直しをして、働きに応じて、議員にも年金はあってよいと思い
ます。勤労者には厚生年金があるのと同様に。


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  編集後記              ロゼッタストーン・弘中百合子
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 昨夜、突然パソコンが動かなくなり、なかに保存していた文書が取りだせ
なくなりました。

 本来なら、山口わか子議員(社民党)の投稿、瀬古由起子議員(共産党)
の読者質問への回答も掲載する予定だったのですが、本日の配信に間に合わ
せることができませんでした。

 こちらの不手際で読者のみなさま、投稿いただいた議員に御迷惑をおかけ
したことを、深くお詫び申し上げます。

 準備ができしだい、配信いたしますので、いましばらくお待ちくださいま
せ。

 ご意見、ご質問はvheart@rosetta.jpまでお願いします。

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  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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 「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名(敬称略)の
方々です。

 ◇衆議院
  川田悦子 (無所属・東京)    瀬古由起子(共産党・東海)
  武山百合子(自由党・北関東)   水島広子 (民主党・栃木)
  山内惠子 (社民党・北海道)   山口わか子(社民党・北陸信越)

 ◇参議院
  有村治子 (自民党・比例)    井上美代 (共産党・東京)
  岡崎トミ子(民主党・宮城)    小宮山洋子(民主党・比例)
  千葉景子 (民主党・神奈川)   八田ひろ子(共産党・愛知)
  広中和歌子(民主党・千葉)    福島瑞穂 (社民党・比例)
  吉川春子 (共産党・比例)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。

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■次号予告
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 次回の発行は、3月20日です。

 武山百合子議員(自由党)、八田ひろ子議員(共産党)、
 小宮山洋子議員(民主党)、福島瑞穂議員(社民党)が登場します。

 ※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
Copyright(C) ロゼッタストーン 許可無く転載することを禁じます

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