2003年2月13日発行(毎週木曜日配信)
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女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』第64号
*** *** 明日はバレンタインデー。デパートでは特設会場を
*****v***** 設けて、チョコレートを売っているところもあります。
********* 1年で一番あまーい季節ですが、『ヴィーナスはぁと』は
******* 今回も辛口。今週登場するのは、民主党の岡崎議員と
*** 社民党の山口議員です。「アヒルや牛乳も農薬」って、
* いったいどういう意味なのでしょう。
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目次
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■ 「え!アヒルや牛乳も農薬? 『特定農薬』問題」
岡崎トミ子(参議院議員・民主党・宮城)
■ 「1月27日衆議院本会議で補正予算案に反対の討論をしました」
山口わか子(衆議院議員・社民党・北陸信越)
■ 編集後記
■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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●大特集「明日の家族」
岡崎トミ子議員が「女性の年金」、山口わか子議員が「高齢者介護」、
井上美代議員が「子育て政策」、千葉景子議員が「司法改革」について
語っています。どうぞお楽しみに!
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「え!アヒルや牛乳も農薬? 『特定農薬』問題」
岡崎トミ子(参議院議員・民主党・宮城)
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私たちみんな、安心なものを食べたいと願っています。けれども、BSEや偽
装表示の問題があって日本の食への信頼は崩れてしまいました。昨年、全国
的に関心を集め、私たちの不安を強めた無登録農薬問題をきっかけに「農薬
取締法」を改正する法案が成立しました。「食の安全」を軽んじてきたこと
への批判に応えられなくなって行われた改正でしたが、むしろ小手先の「改
正」では隠せない、農薬取締法の限界を浮き彫りにする結果になりました。
今回の改正では無登録農薬の使用を禁止して罰則を設けることになりまし
た。その一方で無害なものは「特定農薬」に指定されることになっています。
ところがこの特定農薬の候補として、有機農業で使われているアヒルやアイ
ガモ、鯉、かえる、牛乳、ビールまでが挙げられたのです。有機農業に取り
組む農家などから「農薬を使わないように、害のないものを工夫して使って
きたのに、『農薬』と言われてしまうのか」などと、一斉に反発の声が上が
りました。
1月23日、生産者や消費者団体の皆さんと一緒に、自ら生産者である信田邦
雄参議院議員や山内功NC消費者問題担当総括副大臣らと農林水産副大臣を訪
ね、特定農薬制度について再考を強く訴えました。農林水産省もさすがにア
イガモなどは指定から外すことになりました。また、「無特定農薬という名
前を使わなくていいように通称を考える」そうです。だんだん無理が明らか
になっています。
根本的にはやっぱり、農薬取締法を環境や人の健康を守ることを目的とし
た法律に置き換えることが必要です。また、有機農業を日本の農業の主役に
変えていくような新しい法律の整備も大切です。
私は国会議員になってから12年間、農薬の空中散布反対など食と環境の問
題に取り組んできました。今国会では民主党の農林水産部門の仲間たちと「特
定農薬」制度や農薬取締法そのものが抱える問題の解決を目指します。そし
て私の所属する内閣委員会では「食品安全基本法案」が審議される予定です。
この質疑を通して、子どもたちが安心して、おいしく食べられる社会の実現
に向けて力を尽くします。
※ いわゆる「従軍慰安婦問題」の解決を促進するための戦時性的強制被害者
問題解決促進法案について、このメルマガでも皆さんにご紹介してきました。
昨年、初めての質疑を2回行って、大きな成果を得ることができました。臨時
国会終了とともに廃案になっていましたが、先月、参議院に再提出しました
のでご報告いたします。法案成立に向け、ますますがんばっていきます。
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「1月27日衆議院本会議で補正予算案に反対の討論をしました」
山口わか子(衆議院議員・社民党・北陸信越)
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1月20日から156通常国会が始まりました。期待していた2002年度の補正予
算案には正直に言ってがっかりしました。不況かぜが吹き荒れる中で真面目
に働いている国民が失業やリストラで苦しんでいるのに、雇用や中小企業へ
の支援が不十分だったからです。野党は結束して追及しましたが、衆議院で
は1月27日、参議院では1月30日の本会議で数の力で可決してしまいました。
私は社民党を代表して衆議院本会議で反対の討論をしました。以下討論の内
容です。
「私は社会民主党市民連合を代表し、提案されている平成14年度補正予算
案に反対する立場で討論いたします。
今回の補正予算案を提案せざるをえなくなった理由は、14年度予算で何が
何でも小泉総理の公約、国債発行30兆円枠を守るため、税収を多く見積もり、
さらには景気の悪化がそれに拍車をかけ、2兆5千億円もの税収不足が生じて
しまったことです。また、当初予算で賄いきれなかった各省庁積み上げ方式
での従来型公共事業に目配りせざるをえなくなったからです。
あっけなく、構造改革の目玉とも言うべき国債発行枠を返上しただけでは
なく、本来厳しさを増すばかりの雇用、失業対策、先の見えない経済不況へ
の対応策を講ずべき筈なのに、実際にはほんの申し訳程度の配慮しかなされ
ていません。この莫大な税収不足を補うため、国債を4兆9千億円も発行する
という明らかに小泉内閣の失政は厳しく問われなければなりません。
先の代表質問で社民党の中川智子議員が、一日に100人近い人たち、それも
40代・50代の働き盛りの人たちが自ら死を選ぶ異常さ、1200万人を超えるパー
ト労働者、非正規労働者の7割が女性であるという実態を訴えてその対策を総
理に迫りました。
また、この20日に発表された民間調査機関の報告によると、昨年2002年の
企業倒産件数は、デフレ不況を背景に1万9458件、バブル崩壊後最悪を記録し
今後の見通しとして銀行の不良債権処理の加速などで件数はさらに増加となっ
ています。それにもかかわらず補正の内容は雇用、中小企業対策にたったの
1兆円しか計上していません。ますます深刻化する雇用情勢に全く答えていま
せん。もはや雇用対策を単なる施策の1つとして位置付けるのではなく、国の
最重要課題として扱うべきです。
今回の補正予算案の欠陥は、公共事業に何と1.5兆円も計上していることで
す。しかも67項目にも及ぶ従来型の公共事業を予算化するという何ら緊急性
もない内容となっています。先ず雇用政策や中小企業対策に、1.5兆円全額を
投じてもまだ不足するくらいの状況を認識すべきです。
構造改革なくして景気回復なしという総理の掛け声で進めてきた経済政策
の失敗は今や明らかです。本来なら真剣な経済財政論戦がなされるべき先の
代表質問における総理の答弁は、あらかじめ用意された答弁書の棒読みでし
た。国民に失政を謝罪し、理解を求める真摯な姿勢が全く見られないどころ
か失政の付けを全て国民に押し付けることを恬(てん)として恥じない高圧
的な答弁に終始し、総理としての説明責任も全く果たしていません。
また、せめて公共事業受注企業からの献金禁止を求めるわが党の横光克彦
議員の質問に対しても「法律をいくつ作っても法律に違反すること。これは
どうしようもない」とまるで人事のごとき答弁で全く総理としての自覚も責
任も感じられません。
国民生活を圧迫する政策に、痛みはもはや限界を超えています。老人医療
費の値上げから始まり、健康保険や介護保険料の値上げ、年金や児童扶養手
当の引き下げなど、女性や子ども、障害者や高齢者など社会的に弱い立場の
人たちへの痛みがますます深刻になっている実態を総理は充分に認識すべき
です。果たしてこの補正予算でどれほどの効果が見込まれるのか、全く見え
てきません。
中身に何ら緊急性も無く、国民の苦痛をやわらげるべき処方箋ともなりえ
ない今回の補正予算案に反対し、今や明らかな財政政策の破綻をきたした小
泉内閣に早期退陣を求めます」
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編集後記 ロゼッタストーン・弘中百合子
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先週、「障害者の声が聞きたい」と書いたら、視覚障害の方から、メール
をいただきました。目が見えない方も、読んでくださっているのかと驚きま
した。
「今、わたしたちが道に迷って困っていても、周りにいる人達、特に子ども
たちは知らん顔をしていることが多いのです。この心の貧しさを何とかしな
ければならないのではないでしょうか。杓子定規な、お金で買うサービスよ
りも、助け合い学び合う社会の充実が望ましいのですが」と書いてあり、な
るほど…と思いました。
不況が続き、国際的にも緊張が高まっていて、人々の心に余裕がなくなっ
ているように思います。子どもは大人を手本に成長します。私たち大人に、
もっと思いやりの心が必要なのかもしれません。
ご意見、ご質問は
vheart@rosetta.jpまでお願いします。
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「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名(敬称略)の
方々です。
◇衆議院
川田悦子 (無所属・東京) 瀬古由起子(共産党・東海)
武山百合子(自由党・北関東) 水島広子 (民主党・栃木)
山内惠子 (社民党・北海道) 山口わか子(社民党・北陸信越)
◇参議院
有村治子 (自民党・比例) 井上美代 (共産党・東京)
岡崎トミ子(民主党・宮城) 小宮山洋子(民主党・比例)
千葉景子 (民主党・神奈川) 八田ひろ子(共産党・愛知)
広中和歌子(民主党・千葉) 福島瑞穂 (社民党・比例)
吉川春子 (共産党・比例)
詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。
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■次号予告
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次回の発行は、2月20日です。
小宮山洋子議員(民主党)、福島瑞穂議員(社民党)、
武山百合子議員(自由党)、八田ひろ子議員(共産党)が登場します。
※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。
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発行人・編集人:弘中百合子
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