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2002年12月19日発行(毎週木曜日配信)
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          女性国会議員メルマガ『ヴィーナスはぁと』第57号

  ***   ***   気がつけば、今年も残すところあとわずか。
 *****v***** みなさまもなにかと慌しい日々を送っていらっしゃる
  *********  ことと思います。今回は、福島瑞穂議員と小宮山洋子
   *******   議員から原稿が届きました。ヴィーナス議員たちも、
     ***    いつも以上に忙しく働いているようです。
      *     『ヴィーナスはぁと』は年末ぎりぎりまで発行します。

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  目次
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■ 「民主党の党首交代、新体制について」
  小宮山洋子(参議院議員・民主党・比例)


■ 「イージス艦派遣について」
  福島瑞穂(参議院議員・社民党・比例)


■ 読者からの質問に回答
   小宮山洋子(参議院議員・民主党・比例)

■ 編集後記

■ 「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧

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 「民主党の党首交代、新体制について」
              小宮山洋子(参議院議員・民主党・比例)
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 9月に党員、サポーターのみなさんにも投票をしていただいて代表を選び
ながら、3ケ月で新しい代表に交代という、わかりにくいことになってしまっ
たことを、まずお詫びします。

 鳩山代表でまとまって党運営ができればよかったのですが、若手を執行部
に起用すると約束しながら、それ以前より時計の針を逆にもどすような幹事
長人事から、多くの議員のこれではいけないという思いが強くなり、補欠選
挙の1勝6敗という結果もうけて、早期に交代して立て直そうと考える議員
が圧倒的多数になり、代表選挙を行いました。

 私は当初から、民主党にどこの党より多くいる有能な若い人が新しいリー
ダーになるのがよいと考え、若い候補者を応援してきました。

 今回も、時計の針を進めるむずかしさを感じました。代表が若くなると、
それ以上の年齢の人たちは困るなど、それぞれの理由があったのだと思いま
すが、菅直人代表。直後に敗れた岡田克也衆議院議員を幹事長にしました。
幹事長、政調会長、国対委員長の平均年齢が44歳と、これまでの60歳よ
り、はるかに若返りました。

 野党第一党として、民主党は、対立軸を示して小泉政権や自民党など与党
にしっかり対峙していかなければならないことを、改めて心しています。


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 「イージス艦派遣について」
                福島瑞穂(参議院議員・社民党・比例)
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 12月16日、横須賀港に行って、みんなとイージス艦がインド洋へ行く
なと抗議のための集会をしました。反対の意思表示をちゃんとしなくっちゃ
と朝早くでかけました。

 ここ横須賀港には、何度も来ています。わたしは、神奈川県に住んでいる
ので、自分で感じる厚木基地の騒音の問題で、厚木基地の近くで開かれる集
会などに参加しますし、この厚木基地に飛んでくる米軍の飛行機は、横須賀
港に止まっているキティホークという米軍の艦船からとんでくることもあり、
ここでよく集会を持ちます。

 横須賀港を整備して、将来、原子力空母の母港にしようという動きもあり
ます。しょっちゅう修理をしなくてはならない原子力発電所が横須賀港にで
きるようなもので、危険だし反対をしています。有事立法3法案の反対の集
会が開かれるのもここ横須賀港の公園です。

 海の近くで育ったわたしは、海の近くに来ると元気になるし、いろんな集
会に参加してきたこの横須賀港は、大好きです。

 イージス艦が、横須賀港から、出航すると聞いて、なにがなんでもこなくっ
ちゃと今横須賀港にいます。
 イージス艦は、軍艦そのものという威容を誇っています。
 みんなの抗議を無視して、イージス艦は出ていってしまいました。

 イージス艦は、1隻が1400億円もの船です。アメリカと日本とスペイ
ンだけが持っています。そのスペインも1隻のみ。日本は4隻持っています。
これからさらに2隻買う予定です。

 イージス艦は、一度に10個以上の空中目標を攻撃できる極めて戦闘能力
の高い艦です。500キロ圏内の情報を収集し、100キロ圏内の敵を攻撃できま
す。また、アメリカ軍との情報共有が瞬時にでき、米軍との作戦行動はより
緊密に、より強力になるでしょう。

 このように戦闘能力の極めて高い船を持つことそのものが、政府の見解に
よっても「専守防衛」しか認めていない日本では持つことができないとされ
ていました。イージス艦を持つことそのものが憲法違反になるので許されな
いという議論があったのです。にもかかわらず、所有し、ついに今度は、戦
争のために出て行くのです。

 去年、11月に成立したテロ特措法は憲法違反であるとして私は反対しま
した。いま、この法律に基づいて日本はアメリカのアフガニスタン攻撃を支
援し続けています。

 しかしアフガニスタンに新政権が樹立されたのに、なぜ今も、インド洋に
海上自衛隊が浮かんで、アメリカの攻撃を支援し続けているのでしょうか。
アメリカがアフガニスタンを攻撃する必要も、かつそれを日本が支援する必
要もありません。

 バトンタッチでイージス艦が出て行くだけだと政府は言っていますが、そ
もそもテロ特措法がおかしいし、これに基づいて今もアメリカの攻撃を日本
が支えるのもおかしいし、さらに、イージス艦が行くことはまったく許され
ないことです。

 イージス艦派遣は、アメリカと一緒に作戦行動をとること、つまり戦闘行
動で、集団的自衛権の行使となります。明らかに憲法違反です。

 また、今回のイージス艦の派遣は、アメリカのイラク攻撃を支援するもの
と言われています。日本は、アメリカのイラク攻撃を支援することはできま
せん。法律上の根拠がないからです(もちろん、もともと憲法違反なのです
が)。

 テロ特措法は、9・11のニューヨーク・テロを理由に作られた法律です。
9・11テロにイラクが関与したという立証はされていません。日本は、ア
メリカのイラク攻撃支援をテロ特措法ではできないのです。

 アフガニスタン攻撃の際も法律上の根拠なくして、「調査」として船が出
て、その後、後追いのつじつまあわせでテロ特措法を作りました。今回もと
にかくイージス艦を出し、アメリカのイラク攻撃をなしくずし的に応援する
のではないでしょうか。

 アフガニスタン攻撃には日本の税金や公務員が使われ続けています。なし
くずし的にイラクとの戦争になれば、そのために、また公務員や税金が使わ
れ続けます。イラク攻撃を支援すれば、場合によってはアラブ社会を敵にま
わすことになり、石油供給をはじめいろいろな支障も出てきます。

 何のための戦争なのか、何のための戦争参加なのかと本当に思います。
「戦場へ行かないで」「戦争なんかしないで」「戦争に荷担しないで」と横
須賀港で叫んでいました。


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 読者からの質問に回答    小宮山洋子(参議院議員・民主党・比例)
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Q:ヴィーナスはぁとに限らず、さまざまなメディアを通じて伝えられる野
党の主張は、自民党案の批判、非難だけで具体的な対応策がないのが現状で
す。小宮山議員の言うとおり、それがメディアの報道のせいなのだとすれば、
なぜせめてヴィーナスはぁとだけででも、具体的かつ体系的なプランを提示
できないのでしょうか?(匿名)

A:NO.52の私の原稿についてご意見をいただいたので、お答えします。
野党の政策がメディアを通じては、ほとんど伝えてもらえない現状の中で、
それでも、私は、仕事のかなりの勢力を議員立法にむけています。

 例えば、配偶者特別控除についても、配偶者控除の段階的廃止も含めて、
税の控除は簡素化し、必要なものは社会保障給付で行う政策をもっています。
私たちが、作った政策では、介護はいちおう保険制度ができているので、子
育ての支援にあて、義務教育終了までにするということを1年以上前に決め
ています。9月には、男女共同政策を冊子にまとめ、雇用・年金・税制など
の問題への政策を掲げています。

 また、私が1年間責任者を勤めていた環境についても、温暖化防止のため
の環境税として炭素・エネルギー税の導入(カーボンt当たり3000円で、
政府と協定を結んだ場合には減免するなど)や環境教育推進法案(現在作成
中)などを出しています。

 金融経済、外交安保など、それぞれの専門の議員が中心になって、各通常
国会に100本位の議員立法を提出しています。野党の法案はなかなか実現
しないので、超党派の議員立法にするなどの工夫もしています。

 議員としての時間の多くは、政策を作ることに費やしていますので、是非
知っていただくよう、私たちも努力しますし、メディアにも、もう少し伝え
てほしいと思っています。


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  編集後記              ロゼッタストーン・弘中百合子
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 「イージス艦」というのは、情報収集・処理能力が高く、米艦艇との情報
共有も可能な艦。アフガニスタンでの対テロ戦の後方支援として、16日、横
須賀港を出港しました。これから3〜4週間かけてインド洋の活動海域に到
着するそうです。

 イラク問題、北朝鮮問題……、なんだか嫌なムードが漂っている最近の国
際情勢。日本の防衛は、どういう形が望ましいのか、私たちももっと関心を
持ったほうがいいような気がします。

 ご意見、ご質問はvheart@rosetta.jpまでお願いします。

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  「ヴィーナスはぁと」参加議員一覧
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「ヴィーナスはぁと」に参加してくださったのは、次の15名(敬称略)の
方々です。

 ◇衆議院
  川田悦子 (無所属・東京)  瀬古由起子(共産党・東海)
  武山百合子(自由党・北関東)  水島広子 (民主党・栃木)
  山内惠子 (社民党・北海道)  山口わか子(社民党・北陸信越)

 ◇参議院
  有村治子 (自民党・比例)  井上美代 (共産党・東京)
  岡崎トミ子(民主党・宮城)  小宮山洋子(民主党・比例)
  千葉景子 (民主党・神奈川)  八田ひろ子(共産党・愛知)
  広中和歌子(民主党・千葉)  福島瑞穂 (社民党・比例)
  吉川春子 (共産党・比例)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のWebページにもリンクしています。

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■次号予告
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 次回は、今年最後の「ヴィーナスはぁと」。


 有村治子議員(自民党)、吉川春子議員(共産党)、
 千葉景子議員(民主党)、広中和歌子議員(民主党)が登場します。

 ※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
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