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国会見学ツアー報告
4月28日、国会見学に行ってきました。
参加したのは、「ヴィーナスはぁと」「未来総理」の読者とスタッフのあわせて15名。 有村治子議員の秘書の方が、参議院内を案内してくださいました。

まず最初に参議院本会議を見学。さすがにセキュリティチェックが厳しく、手荷物は、国会見学のパンフレットも含めて、すべて無料のロッカーに。 全員、手ぶらでの入場でした。

本会議を見学する前に、議場の外で、「私語はしないこと」「拍手もしないこと」など、注意事項の説明があります。 というわけで、本会議場には、みんな一言もしゃべらずに、そーっと入場しました。

本会議場は、超ゴージャスな劇場のようでした。建物の造りは、本当に素晴らしく、一見の価値があります。 傍聴席は、2階にあり、ちょうどお芝居を2階から見下ろす感じです。

議員の席は、傍聴席から見て、右側が与党。左側が野党。与党席が拍手するときは、野党席が静か。 野党席が拍手するときは、与党席が静か。スポーツの応援のようです。

この日は、「裁判員制度」についての議論が行なわれていました。質問する側も答える側も、ほとんど原稿を朗読するだけなので、 質疑応答自体は、あまり盛り上がりがありませんでした。しだいに、議員席でも私語が多くなり、普通に大きな声でしゃべっている議員もいました。 出たり入ったり、立ち歩いている議員も多く見かけました。ただ、午前中だったので、居眠りする議員はあまり見かけませんでした。 野次もあまり飛んでいませんでした。

傍聴席の目の前は、報道席。やっぱり退屈なのでしょう。カメラマンたちのなかには、モニターでテレビを見ている人もいました。 傍聴席から知っている議員を探そうとしましたが、目の前のカメラが邪魔でした。

質問・答弁席の前には、4名の速記者の席があり、2名ずつ5分交代で、速記していました。 速記者たちは、階段を下りて専用の速記者出入り口から出入りしていました。 会議場には、原則的に、国会議員しか出入りできないことになっているらしく、速記者は例外ということで、 特別の出入り口が設けられているそうです。

短時間傍聴は、制限時間が30分程度なので、私たちも30分くらいで本会議場を退席しました。 会議場のなかではまったくしゃべれなかったので、本会議場の外にでると、ちょっとほっとしました。

続いて、国会内の食堂へ。食堂といっても、レストランなみにゴージャスです。ほとんどの参加者が、名前にひかれて「国会弁当」を注文しました。 どこが「国会弁当」かというと、菊型になったお寿司の上に、錦糸卵が散らしてあり、「菊のご紋」になっているのです。 菊型お寿司のほかは、巻き寿司、いなり寿司、お刺身、お吸い物など。全体的に薄味でした。

私たちの食事が終わる頃、本会議が終わった有村議員が駆けつけてくれました。国会の裏話などを聞いて、盛り上がりました。

午後は、国会の施設を一通り見学。国会構内の遊歩道には、それぞれの「都道府県の木」が植えられていました。 北海道から沖縄まで、気温はまちまちのはずなのに、それぞれの地域の木がちゃんと育っているのがなんだか不思議です。 修学旅行風の生徒たちとすれ違いました。

国会の建物内には、ふかふかの赤じゅうたんが敷き詰められていました。中央広間には、日本初の内閣総理大臣・伊藤博文、 日本最初の政党である自由党の党首をつとめた板垣退助、日本で最初の政党内閣の総理大臣・大隈重信の像が立っていました。 もうひとつの角には、「4人目を誰にするか決められなかった」ということで、銅像のない台座だけが据えられていました。 これには「政治に完成はない、未完の象徴」という意味もあるそうです。

中央広間から中央階段を上がると、正面に「御休所」と呼ばれる天皇陛下の控え室がありました。 広い部屋の中央に、ひとつだけ椅子が置かれていて、孤独な感じも受けました。

最後は、傍聴受付のある場所に戻って解散。その後、各自、売店で国会土産を買っていました。


国会ツアー参加者の感想
本日は国会見学ツアーに参加させて頂き、大変有意義な時間を過ごすことができまし た。有り難うございました。 国会議事堂に入ると人間が変わるのか確かめたく参加したわけですが、 率直な感想としてあの赤じゅうたんを歩きながら由緒ある建物の造りを観ていると、 歴史の重みと責任感で闘志が湧いてでるパワーを授かった気がしました。 また年金法案強行採決という歴史的な日に同じ屋根の下にいたというのは大変ラッキーな体験でした。 夜のニュースを見ると見学できない所でドタバタやっていたのですね。本音をいうとそれが見たかった。 でも見学中に未来総理の一員である石破長官が歩いているのを見れたのは偶然にしてはできすぎです。(男性)
今日の国会見学、全般に有意義だったなあ、と思いました。 建物については、重厚で格式高い作りになってるなあ、と感じました。(現在の民主主義制度下での国会にしては、 この作りはちょっと重過ぎるかもなあ、と…(国会議員が「偉い人」「先生」になってしまう気がします)。 …もし今後、(老朽化等による)建て直しの機会があるとすれば、もっと事務的・機能的な建物にした方がいいのかなあ、とも思います。 議場については…思ったより小さいな、という印象を受けました。もうちょっと席間を広くとってもいいような気がします。
議場での議論については…冗長で非効率だなあ、と感じました。質問側・回答側とも、もっと要点を抽出、簡潔に述べるべきだと思います。 (このような状況下では、私語や居眠りが発生するのも、止むを得ないのかもしれません…)。 また、口頭での発言(それも原則、原稿棒読み)を筆記保存というのも、非効率な気がします。 …いっそ、電子メールや掲示板を使った議論システム(e国会)にでもした方が、効率的なのかもしれません…。 (そうなれば、議員さんたちは冗長部分を読み飛ばすことができる上、議場にわざわざ足を運ぶ必要もなく……一般の人々も、 わざわざ国会に足を運ぶまでもなく、いつでもどこでも気軽に傍聴(e傍聴)できるようにもなるわけで…)
 参加者同士の会話については、やはり全般に下火だったかなあ、という印象がありました (元々見学が目的で、懇談の時間に乏しい、ということもありますが)。 自身についても、社交術・コミュニケーション能力の乏しさ・消極性は相変わらずでした。 その点、有村さんは対照的だったなあ、と思います。食事の場にいた間、終始積極的に話を振っていたような気がします。 どうやったらあんなに積極的に会話をできるようになるのか……うらやましい限りです…。(男性)
大変貴重な経験でした。国会見学は小学校の社会科見学以来だったのですが、やはり子供の頃の印象と全く異なりました(同じでも困りますが)。 自分も微量ながら税金を払ってますので「我々の税金で、これらのシステムは成り立ってるんだ」という意識があったように思います。 なので、立派な庭や、中の椅子などを見て「うーん、ここまで立派でなくてもいいんじゃない」 「あー、でもあんまり貧相でも、外交上、失笑を買うのかなあ、、」などと、頭の中でぐるぐる考えて歩いてました。 有村議員は、エネルギッシュで魅力的な方ですね。つわり用のビニール袋を用意しながら選挙演説にまわったエピソードや母乳の話が印象的でした。(女性)
楽しく新鮮な一日でございました。 警備のものものしさは私にとっては、むしろ快感でありました。 タッチの差で小泉首相にお目にかかれなかったのが 少しばかり残念ではありましたが、、。(女性)
国政には前々から関心がありましたが、今一、身近なものではありませんでした。 ロゼッタストーンのメルマガで、国会議員の活動内容がいくらか見えてきました。 特に若い議員の一生懸命さには頭が下がります。大いに若い議員さんに期待しています。 本日、国会見学が出来た機会に恵まれ、今一歩政治が自分に近づいた気がします。次回はぜひ衆議院を見学できたらと思っています。(男性)


国会の傍聴について

国会の傍聴は、国会議員の紹介が必要なのだと思っていましたが、本会議は、議員の紹介なしでも、傍聴可能だそうです。

傍聴希望の方は、03−5521−7745 警務部傍聴参観係へ。 (10歳以上から傍聴可)
※テープによる案内 03−5512−3939

本会議は、開会時刻30分前から、受付窓口で先着順に傍聴券が配られます。委員会 ・調査会は、議員を通じて、委員長、 会長の許可を得る必要があります。


おわりに

この日は、衆議院で年金の強行採決が行なわれた日でしたが、参議院では普通に審議 が行なわれていました。議論自体は少々退屈でしたが、国会の雰囲気はとても新鮮 で、一見の価値があります。まだ、国会に行ったことがない人は、一度は行ってみて ください。ロゼッタストーンでも、また、国会ツアーを企画したいと思っています。 その ときは、ぜひ、参加してくださいね!
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