南北チロルの旅(地図の説明)
本文に入れると長くなるので、地図と一緒に街の概略を説明します。

1)
インスブルック
チロル州の州都。
オーストリア・アルプスを巡るには空港もあり、ここを起点とするのが便利。
ここから南下するとブレナー峠を越えてイタリア領の南チロルに入ります。
2) ブレナー峠
欧州の北からイタリアへ入るのに最も利用される交通の要衝。
ゲーテも、モーツアルトも、ハイネもこの峠を越えてイタリアに入りました。
3) ブルネック
プスター・タールの中ほどに位置する。
鉄道ならフランツエンスフェステ、車ならブリクセンから東チロルのリエンツに向かう街道の途中にあります。
ここからタウファー川を北へ遡ればザンドの町です。
さらに北に進むとチラーターラー・アルペンの高峰が迫り、チロルとの国境になります。
東北に進むとラインの村で、先は東チロルです。
4)
シュテアツィング
ブレナー峠を南に越えた山麓にあり、ここも有名人が泊まり、通り過ぎた歴史のある町です。町の中央に古い塔があり、旧市と新市街が別れています。その新市街が他の町でなら旧市といっても通るほどの古さです。
5) チラータール
インスブルックからブレナー峠へ上るヴィップタールの一本東の谷です。
ドイツの港町であるハンブルクを訪れた方なら思い出してください。繁華街のサン・パウリの目抜き通り、レーパーバーンで有名なビアホールの「チラータール」は、この谷の名をとったものです。つまりこの店は元来チロルの音楽が売り物だったのです。
この谷の鉄道の終点、マイアホーヘンが有名ですが、私は少し手前のツェル・アム・チラーで宿をとりました。
この谷の一番奥にはヒンタートゥクスという夏でも滑れる氷河の上のスキー場があります。
6)
アッヘンゼー
ドイツのミュンヘンからテーゲルンゼーを経て、この湖の北からオーストリアに入るコースがあります。湖を抜けて少し南下するとイエンバッハの町で、チラータールにつながっています。この湖まで1889年に鉄道が敷かれ、さらにチラータールにも1902年にマイアホーヘンまで鉄道が開通しました。
7) ノイシュティフト
この町はヴィップタールの一本西の谷、シュトバイタールの中ほどにあります。
この谷の奥にもやはり一年中滑れる氷河上のスキー場があり、ここには「トップ・オブ・チロル」というレストランがあり、オーストリアで一番高いところにあると宣伝しています。
ノイシュティフトが私に気に入った点は、40分足らずでインスブルックに出られるので、ここに泊まって帰りの飛行機に間に合うことです。宿泊費はインスブルックの半分ですから止められません。
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