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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年12月1日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第65号  ━━━━━━━━●

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 今日から師走。みなさま、慌しい毎日をお過ごしのことと思います。
 今回も未来総理たちに、今年の公約を振り返ってもらいました。一人一人
の政治活動は、なかなか表には出てきません。それぞれの議員がどんなこと
に力を入れて、実際にどんな活動をしてきたのか、読み比べてみてください。
 原稿は到着順にご紹介しています。

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  目次
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 ◎今年の公約を振り返って
  ●小池 晃 議員(共産党)
  ●達増拓也議員(民主党)
  ●野田佳彦議員(民主党)
  ●上田 勇 議員(公明党)

 ◎編集後記
 ◎次号予告
 ◎未来総理メンバーの紹介

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 ■「健保本人3割負担凍結法案」は廃案になったけれど…
             小池 晃(こいけあきら・参議院議員・共産党・比例)
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【小池議員の今年の公約】

 第156回通常国会の本格審議がはじまりました。

 この国会は、史上最悪の消費不況、イラク戦争の危機の中で開かれます。
くらしを建て直し、戦争を起こさせないために、やるべき仕事は山積してい
ます。ご一緒に、力を合わせましょう。

 今年の第1の公約は、なんといっても来年度の3兆円ちかい社会保障負担
増の凍結です。これだけ景気が冷え込んでいる中で、医療費の負担増や年金
の切り下げ、介護保険や雇用保険の負担増をこのまま強行することなど許さ
れません。「デフレ対策」を叫ぶ一方で、これだけ可処分所得を奪う政策を
進めるのは、どう考えても支離滅裂です。

 経済政策の迷走ぶりはこれだけではありません。「インフレ・ターゲット」
なるものも荒唐無稽です。だいたい、打つ手打つ手がぜんぶ裏目に出るよう
な経済運営をしている政府にインフレのコントロールなど、乳児にF1の操
縦をさせるようなものです。

 経済の6割を占める個人消費を痛めつけて、景気の回復などあり得ません。
日本経済の再生めざし、くらし応援の政策、具体的には雇用対策や中小企業
支援を思い切って拡大し、同時に社会保障の負担増や増税計画を撤回させる
ため、知恵と力をつくしたいと思います。

 第2の公約はイラク戦争をストップさせることです。アメリカによるイラ
クへの無法な武力行使は、世界を「切り捨て御免」の時代に逆もどりさせる
ものです。日本は、紛争を武力で解決することを放棄した憲法9条を持つ国
であるだけでなく、歴史上イスラム社会にたいして、武力行使はもとより軍
事援助もしたことがない唯一の先進国です。無法な戦争に反対する世界と国
内の世論に応えて、アメリカに「先制攻撃をやめよ」と迫るよう、日本政府
の姿勢をあらためさせるため、がんばります。

 第3の公約は、以上の課題を進めるためにも、野党の共闘を強化すること
です。小異を捨てて大同につく、度量の広さをもって国会活動に臨んでいき
たいと思います。

 今年もご支援よろしくお願いいたします。

 【公約を振り返って】

 今年1年、ありがとうございました。日本共産党は総選挙で議席を減らす
結果となりました。多くのみなさんから落胆の御意見をうかがっています。
来年1月の党大会にむけて、全党で総選挙の総括と、来年7月の参議院選挙
に向けた方針づくりに取り組んでいます。ぜひともご意見をお寄せ下さいま
すよう、「未来総理」読者のみなさまにもお願い申し上げます。

 さて、2003年の私の第1の公約は「社会保障負担増の凍結」でした。
この問題では、負担増の典型であった「サラリーマンの医療費3割負担」に
ついて、2月12日に当時の野党4党(日本共産党、民主党、自由党、社民
党)で「健保本人3割負担凍結法案」を衆議院に提出しました。私は法案作
成の野党実務者会議の一員として携わり、法案提出後は共同記者会見、日本
医師会や連合、全労連のみなさんなどをお招きしての懇談会など負担増凍結
のために全力をつくしましたが、自民党が数の力で法案を議題にすること自
体を拒否。「凍結法案を凍結する」という与党の暴挙によって、最終的には
廃案に追い込まれてしまいました。

 しかし、これは第3の公約であった「野党共闘の強化」のお答えにもなり
ますが、野党で社会保障の問題についての法案を提出した初めての経験とも
なりました。このことの持つ意味は小さくないと思います。社会保障は21
世紀の政治の中心課題であり、2004年には「年金改革」も控えています。
この分野で自民党政治に変わる新たな対抗勢力を結集すべく、今年もがんば
ります。来年は、ぜひとも現実の社会保障政策を転換させたという成果をご
報告したいと思っております。

 第2の公約は「イラク戦争ストップ」でした。現実には米英の侵略戦争に
小泉首相がいち早く「支持」を表明するという最悪の経過をたどりました。
しかし、日本全国で広がった、開戦前からの「イラク反戦」運動の先頭に立っ
てがんばり、ギリギリまで追い込んだという実感を持っています。今後は自
衛隊の派兵をストップさせるために全力をつくします。

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 ■インフレ・ターゲットは阻止したが…
             達増拓也(たっそたくや・衆議院議員・民主党・岩手)
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 【達増議員の今年の公約】

 私は国会議員になって7回目のお正月を迎えましたが、日本経済は最悪の
危機に直面していると思います。この危機を克服することを公約にしなけれ
ばなりません。

 まずは「インフレ・ターゲット」導入の阻止です。政府・与党に浮上して
きているインフレ・ターゲット論ですが、すでに通貨供給量が異常に増えて
いる現状で無理に物価を上げ始めると、歯止めがきかなくなる危険性が極め
て高い。急激な物価上昇は消費者から購買力を奪い、かえって景気を悪化さ
せます。インフレと不況の同時進行、スタグフレーションというやつです。

 政治と金についてクリーンな体制で、積極的な財政出動を行うのが正攻法
だと考えますので、国会審議で徹底的に主張していきたいと思います。

 1月20日から始まった通常国会で、すでに仲間と手分けして本会議や予
算委員会で主張をしています。今の政権はクリーンではなく、緊縮財政を強
行していますので、その点を批判して政権に打撃を与えることで、政策転換
への期待が高まり、株価も上昇すると考えています。

 小泉内閣の支持率が下がった時に株価が上昇し、支持率が上がったときに
株価が下がるという傾向があります。株価上昇、景気回復のためにも、小泉
内閣の支持率を下げなければなりません。

 殺伐とした公約で申し訳ありませんが、危機的状況なので。

【公約を振り返って】

 私が「未来総理」で年頭に公約したのは、「インフレ・ターゲット導入阻
止」でした。結果的に導入されませんでしたので、公約を守ることはできま
した。

 ハイパーインフレを引き起こす危険性のあるインフレ・ターゲット(政府・
日銀が、わざと軽いインフレを引き起こす政策)が行われなかったのはよかっ
たです。しかし、政府はそのかわりに「りそな」への2兆円投入、生命保険
会社の予定利率引き下げを認める法律の制定を行いました。これは、不良債
権処理をあいまいなままに大銀行を守るための裏技であります。

 日経平均株価一万円台の回復などもあり、金融界が一息ついたのでインフ
レ・ターゲット論は下火になっています。しかし、裏技による一時しのぎで
あり、日本経済の構造問題は解決していません。

 ドカ貧はまぬがれましたがジリ貧を一歩進めたのが今年の経済政策でした
ので、あまり公約の実現を喜ぶことができません。


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 ■充実した審議をする国会を実現
             野田佳彦(のだよしひこ・衆議院議員・民主党・千葉)
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【野田議員の今年の公約】

 2003年はたいへん重要な政治決戦の年であり、私は民主党国対委員長とし
て国会運営に臨むことになりました。政府与党と厳しく対峙し、その失政を
明らかにし、国民に政権の選択肢を提示することが責務です。したがって今
年の公約としては、国対委員長として以下のことをお約束し、来るべき解散
総選挙に民主党政権の実現を期したいと思います。

 政治決戦の主戦場となる通常国会に臨むにあたり、以下の五つの方針を示
したいと思います。

 第一は、前半国会の焦点である予算審議に関し厳しい姿勢で臨むことです。
税収見積りを誤って減収になる時代です。こんな時こそ、一円たりとも血税
は無駄遣いさせないということが必要だと思います。くだらないテーマで重
箱の隅をつつくようなことはいけませんが、税金の遣い道は重箱の隅をつつ
くくらい精査をして政府を厳しく追及する姿勢で臨みたいと思います。

 第二は、後半国会は安全保障、有事法制、個人情報保護法、教育基本法改
正案など、たいへん重要なテーマが予想されますが、このような重要な問題
については意見をしっかりと集約して、威風堂々と論陣をはり、一糸乱れず
採決に臨む姿勢を堅持していきたいと思います。

 第三は、残念ながら今国会も政治と金の問題は取り上げざるをえません。
不心得者は厳しく断ずる姿勢で臨みたいと思います。ただし、上っ面だけで
終わるのではなくて、政官業の構造的な腐敗の問題にメスを入れていきたい
と思います。小泉さんは衆参の施政方針演説の一本化などを国会改革・政治
改革などと言っていますが、そんな薄っぺらな話ではなくて、本質に迫りた
いと思います。

 第四は、野党共闘の重視です。野党間で緊密に連絡を取り合い、もちろん
基本政策の違いにより採決で異なる対応をすることがあるかもしれませんが、
お互いの立場をわかった上で、それまではしっかりと協力し合っていきます。

 第五は、小選挙区比例代表並立制という制度をとる以上、党首同士の戦い
は大事です。今回の予算委員会の冒頭でも菅代表に立っていただきましたが、
予算委員会のみならず重要広範議案のかかる委員会でも、どんどん党首に登
場していただき、大将が大将を追いまわすといった戦う国会にしていきたい
と思います。

 はからずも、小泉首相は23日の予算委員会審議において、菅代表から三つ
の公約違反を問われ、「この程度の約束違反は大したことはない」と答弁し
ました。靖国神社8月15日参拝という一政治家としての国家観・歴史観に関す
る問題、そしてペイオフ完全実施という国際公約、さらに国債発行枠30兆円
という財政規律の根幹に関する問題、いずれも小泉さんご本人が確信をもっ
て公約したと皆が思っていました。それが「この程度」と言われてしまうの
だったら、この人こそ「この程度」なのかと思わざるをえません。

 大胆かつ柔軟にというのが得意のセリフですが、「大胆」の意味は「大雑
把」、「柔軟に」というのは「貫くものがない」ということがよくわかりま
した。このような小泉首相の姿勢を事あるごとにしっかりと暴き出していき
たいと思います。

【公約を振り返って】

 一年間、新前の国対委員長ながら全力を尽くしてきました。

 年頭にお約束した五つの方針を振り返ってみますと、まず第一の予算審議
に厳しい姿勢で臨むという点は、これまでの野党のように安易に審議拒否を
することなく、徹底審議の中で政府の問題点を鋭く突いていくという方針で、
質量ともに充実した審議ができたと思います。

 特に、決算委員会ではこれまでにはなかった総理出席の下、テレビ中継も
入り総括質疑をおこないました。これを先例として、これから決算をより重
視して税金の無駄遣いに目を光らせる国会になっていくものと思います。

 第二の重要法案について結束を保つという点は、懸案だった有事法制で対
案を示した上で与党と修正協議をおこない、合意を得て結束して採決に臨む
ことができました。

 また、個人情報保護法やイラク特措法についても対案を示して堂々と論陣
をはり、一糸乱れずに行動できたと思います。残念ながら祝日法で若干名の
造反が出ましたが、総じて総選挙に向けて結束した行動がとれたと思います。

 第三の政治の腐敗を追及する点は、坂井議員、松浪議員、大島大臣等厳し
く追及し、それぞれ逮捕、落選、辞任と厳しい結果を突きつけたと思います。

 第四の野党共闘については、野党国対委員長会談を定例化して緊密に連絡
を取り合い、最後まで強固な共闘を維持できました。

 第五の党首同士の戦いについても、党首討論や予算委員会等を合わせると
年間で合計14回の菅・小泉対決を実現し、総選挙で政権選択を国民に迫る材
料を提供することができたと思います。

 以上、いずれも当初の方針を貫き、充実した審議をする国会を実現するこ
とによって国民の前に問題点を明らかにし、選挙における判断材料を提示し、
国政の前進に寄与することができたものと自負しております。

 ただ、残念だったのは政権交代を果たすことができなかったことです。国
民の付託を受け政権を担うに至らなかったのは何が足りなかったからかを厳
しく自己点検し、さらに研鑚を重ね、次の機会には必ず政権を獲得するよう
努力していきたいと思います。


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 ■いくつかの具体的成果を残すことができた
        上田 勇(うえだいさむ・衆議院議員・公明党・神奈川)
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【上田議員の今年の公約】

 2003年の新年明けましておめでとうございます。昨年は、拙文をお読みい
ただきまことにありがとうございました。内容が十分精査されていない面も
多く、文章もお世辞にも上手とはいえませんが、今年もがんばって執筆しま
すのでよろしくお願いいたします。

 「2003年の公約」というと少々大袈裟になりますが、私としてこの一年間
取組んでいきたいと考えている課題についてご紹介したいと思います。本年
は、国の内外に数多くの重要課題を抱える年となると思いますが、その中で
も特に次の3点が最優先課題です。

(1) 経済の再生と雇用の安定

 経済の停滞が閉塞感の最大の原因だと思います。構造改革を着実に進めて
将来の展望が開ける活力のある経済を再生するために努力していきたいと考
えています。その中でも、中小企業の資金調達の安定化・多様化、企業の新
規分野への進出や起業の支援、自由経済圏の推進や対内直接投資の拡大、「構
造改革特区」制度を活用した規制改革などに力を入れていきたいと考えてい
ます。

 (2) 社会保障制度への信頼感の回復

 少子高齢化の進行にともない、医療・年金などの公的社会保障制度に対す
る信頼感が低下しています。財政事情、将来見通しなどの情報公開を徹底し
て市民参加の議論をしっかり行って、どうやったら長期的にも安定した制度
として確立できるのか考えていきたいと思っています。特に医療制度につい
ては、私たちの健康と生命に関わる重大な課題であり、「国民皆保険」を維
持して質の高い医療サービスを安定して提供していく仕組みをつくるために
努力していきたいと考えています。

 また、少子化傾向に歯止めをかけて、社会全体として次代を担う人材を育
てていく環境をつくるため、児童手当の拡大、保育事業の充実といった「子
育て支援」施策に引きつづき力を入れていきたいと考えています。

 (3) 犯罪のない安全・安心な街づくり

 犯罪の増加・凶悪化で、「世界一安全な街」という神話にも陰りが見えて
います。官民協力しての防犯・捜査体制の充実や来日外国人犯罪への対応強
化などに取組んでいきたいと考えています。また、従来から取組んでいる薬
物対策や暴走族対策にも引きつづき努力していきます。

 その他、イラク、北朝鮮など国際情勢の緊張も予想されます。外交・安保
も国政の最重要課題でありますので、わが国が国際社会の一員として世界の
平和と安定のためにどのような使命を担っていくのかについても真剣に考え
ていきたいと思っています。

 前途多難な一年となりそうですが、一つ一つの問題に全力投球でがんばっ
てまいります。

【公約を振り返って】

 この1年間、「未来総理」の読者の皆さまには私の勝手でまとまりのない文
章をお読みいただき、厚く御礼申し上げます。

 今回のテーマは、今年の年頭に示した「公約」に対する総括です。私が掲
げた、
(1)経済の再生と雇用の安定、(2)社会保障制度への信頼の回復、
(3)犯罪のない安全・安心な街づくりの3つはいずれもとても大きなテー
マであり、残念ながら1年間で目標が十分に達成されたとは言えません。

 しかし、私としては、この3つのテーマを中心に取り組み、いくつかの具
体的な成果も残すことができました。また、この3テーマが、連立与党とし
ての総選挙の統一公約(10月10日付「与党三党の新たな確認と決意」)や「自
由民主党・公明党連立政権合意」(11月18日付)と一致しています。政府・
与党としての優先課題に位置付けられたことは大きな成果であると認識して
います。

 テーマ毎の私の取り組みと成果について以下に紹介させていただきます。

(1) 経済の再生と雇用の安定

 経済にようやく明るい兆候が見えてきているように感じます。依然として、
デフレが進行し、実体経済は極めて厳しい状況が続いてはいますが、企業決
算の改善、設備投資の増加、完全失業率の頭打ちなど希望のもてる材料も増
えてきました。こうした傾向を育てて確実な経済再生の軌道に乗せていくこ
とが最優先の政策課題です。

 具体的な政策についての取り組みと現状は次のとおりです。

1.中小企業の資金調達の安定化・多様化…「中小企業資金繰り円滑化特別
信用保証制度」の創設や売掛債権担保融資の導入などを推進しました。

2.企業の新規分野への進出や起業の支援…「中小企業挑戦支援法」の制定
を推進しました。

3.自由経済圏の推進や対内直接投資の拡大…日・シンガポールFTAが締
結され、メキシコや韓国との間でのFTAについての論議も遅まきながら進
んでいます。また、対内直接投資についても、政府として5月に「対日投資促
進プログラム」を策定し、5年間で倍増することをめざしての取り組みをはじ
めました。具体的なデータは持っていませんが、投資額がかなり増えている
と聞いています。

4.構造改革特区を活用した規制改革…4月に164件の計画が認定されました。
各地で取り組みがはじまったばかりですが、これから効果が期待できると考
えています。

(2)社会保障制度への信頼の回復

 「健康保険法」の改正などを行いましたが、国民の公的な社会保障制度に
対する信頼感は一層低下したように感じています。焦点となっている年金制
度改革に全力で取り組み、長期的な視点に立って安心できる持続可能な社会
保障制度を確立したいと考えています。

(3)犯罪のない安全・安心な街づくり

 残念ながら、治安は悪化し続けています。私としては、

1.「ピッキング対策法」の制定
2.「ストーカー防止法」の制定
3.暴走族対策のための「道路交通法」の改正
4.薬物密輸に対する水際対策の強化
5.警察官定員の増加

 などの政策を推進し、実現してきました。

 まだ十分な効果があがっているとまでは言えないのが現状です。 ただ、
国や地方自治体で、犯罪防止・治安回復を重点施策として位置付けるように
なり、対策を強化するようになったことは大きな成果だと考えています。引
きつづき、こうしたテーマにも全力で取り組んでいきます。


★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  編集後記              弘中百合子(ロゼッタストーン)
────────────────────────────────☆★
 イラクで日本人の外交官2人が殺害されるという、悲しいニュースが入っ
てきました。ティクリートで開かれる予定だった会議に出席する途中だった
そうです。素人が考えると、どうして、いちばん治安が悪いといわれている
ティクリートで、わざわざ会議を開くのだろうと不思議に思えます。きっと
やむをえない事情があるのでしょうが、現地にいる人の安全には最大限、配
慮してほしいものです。

 自衛隊派遣を巡っては、与党のなかでも意見が分かれているようです。今
後、どういう方向に進むのか、目が離せません。いずれは、「未来総理」た
ちにも、自衛隊派遣のあり方について意見を述べてもらおうと思います。

 ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお気軽にどうぞ。

 ※掲載を希望されない方、実名をご紹介してもかまわない方は、ひとこ
   とお書き添えいただけると助かります。また、ご意見を紹介してもよ
   い場合は、年齢、職業なども書いておいていただくと、参考になりま
   す。ご協力、よろしくお願いいたします。


★☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  次号予告
────────────────────────────────☆★
  次週は、大村秀章議員(自民党)、樽床伸二議員(民主党)、
  細野豪志議員(民主党)、丸谷佳織議員(公明党)が
  登場する予定です。

  ※登場する議員は、変更する場合もあります。ご了承ください。

◇◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
  未来総理メンバーの紹介
 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◇◆
 「未来総理」メンバーは、現在16名です。(敬称略)

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)     上田 勇(公明党・神奈川)
  大村秀章(自民党・愛知)    近藤昭一(民主党・愛知)
  鈴木康友(民主党・静岡)    達増拓也(民主党・岩手)
  樽床伸二(民主党・大阪)    野田佳彦(民主党・千葉)
  細野豪志(民主党・静岡)    丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・京都)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)    有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●
〒171-0021 東京都豊島区西池袋5−27−9−101 株式会社ロゼッタストーン
発行人・編集人:弘中百合子
Copyright(C) ロゼッタストーン   許可無く転載することを禁じます
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