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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 2003年1月13日発行 ━

●━━ 若手国会議員メルマガ『未来総理』 第19号 ━━━━━━━━●

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 2003年最初の「未来総理」をお届けします。今回から各議員に、「今
年の公約」を発表してもらおうと思います。いま、私たちにとって本当に欲
しいのは、信頼できる政治家。選挙のための公約は、選挙が終わるとどこか
に消えてしまいがちですが、このメルマガは毎週続きます。公約どおりの活
動をしたかどうか、1年後に検証してみようと思います。誰がどんな公約を
したか、どうぞ覚えておいてください。


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    岡崎トミ子議員が「女性の年金」、山口わか子議員が「高齢者介
    護」、井上美代議員が「子育て政策」、千葉景子議員が「司法改
    革」について語っています。どうぞお楽しみに!


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  目次
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 ◎「今年の公約」
   ▼植田至紀(社民党・衆議院議員・比例近畿・37歳・当選1回)
   ▼大村秀章(自民党・衆議院議員・愛知・42歳・当選2回)
 ◎編集後記
 ◎次号予告
 ◎未来総理メンバーの紹介

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 ■「人権侵害救済法案を国会に提出!」
      植田至紀(うえだむねのり・衆議院議員・社民党・比例近畿)
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 あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 さて今回のテーマ、「今年の公約」でありますが、まずは実現が十分可能
なことから・・・。とはいえ日々の仕事の一環ですから公約というのもどう
かとは思うのですが、今年中に街頭演説1000回突破をします。組織もお
金もありませんから、地元に帰れば駅頭や街頭に立ちひたすら訴え続けてき
ました。昨年末で863回となりましたので、順調にゆけばゴールデンウィー
ク頃には1000回達成の予定です。

 もうひとつなんとか実現しそうなのが、国会質疑等の200回突破。現在
131回ですから、やや微妙なところです。もちろん質疑の回数をこなせば
いいというわけではありませんから、質の高い国会審議をすべく日々勉強で
す。

 さて、さて、本来の定義に忠実に今年一年の公約をご披露させていただき
ます。

 第一は、いま私自身がとりまとめている「人権侵害救済法案」を国会に提
出することです。もちろんその成立を図るとまで言いたいのですが、まずは
国会審議の俎にのせることを獲得目標にするのが現実的でしょう。

 この法案はいま審議されている政府提出の「人権擁護法案」に対するいわ
ば対案です。人権侵害の被害を救済するために、国際水準に合致し、政府か
ら独立して公権力による人権侵害に対しても実効力を発揮する、新たな人権
救済機関を創設することがわが対案の骨子です。

 第二は、当面する最重要課題、国民生活の再建による日本経済の再生に関
わってです。

 私はこの間、雇用、中小企業、社会保障の各政策を柱に暮らしに直接結び
つく政策の総動員を提案してきました。

 個別の政策を列挙すると長くなるので、雇用政策について一点だけ。私は
厚生労働省の政策メニューを全否定するつもりはありません。むしろそれな
りに評価することも多々あるのです。が、問題は、職業訓練や職業紹介の充
実といった施策などが雇用に結びついていないのです。

 例えば緊急地域雇用創出特別交付金制度は雇用創出という点で重要なので
すが、この制度が安定雇用に結びついていないことや、そもそもそれぞれの
施策間で連関性が薄いために個々の施策に見るべきものがあっても、全体で
見るとお金を使うわりに効果がないというのが実態なのです。

 すでにある制度、施策を上手く組み合わせ、そのうえで欠けている部分を
新規施策で補いながら、新たな雇用創出に実効性を持たせること、を、国会
質疑で政府をまず追及し、そしてその結果をまた質疑で点検する、そしてそ
の質疑の中で私なりの政策提起を続ける──、という一見迂遠で地味な作業
ですが、その作業をとおして実効ある政策体系を確立させていきたいと考え
ています。

 第三は、月並みな話ですが有事関連三法案の廃案をかちとることです。立
法事実のない法案を提出すること自体間違っているわけですし、有事関連三
法案の背景にある思想ほど21世紀にそぐわない、浮世離れしたものはあり
ません。

 国際社会の現実を踏まえたとき、いかに有事法制なるものが倒錯している
かは明らかでしょう。通常国会でなんとしても廃案とし、国会にあたりまえ
の姿を取り戻すためにがんばります。

 選挙公報のように、公約を総花的に並べてもあんまし意味もありませんし、
おもしろくもありませんから、この辺で筆を置きます。


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 ■「経済と金融の再生を現実のものとする」
       大村秀章(おおむらひであき・衆議院議員・自民党・愛知)
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 新年明けましておめでとうございます。

 本年は、昨年来の国政の最大の課題である経済と金融の再生を現実のもの
とし、景気回復を緒につける大変重要な年だと思います。そこで、私は、こ
の「経済と金融の再生」をまず公約の一丁目一番地にしたいと存じます。

 金融については、不良債権処理にメドをつけ、産業と一体となった再生を
行います。併せて、デフレ対策に全力をあげます。

 財政出動で下支えを行いながら、為替も1ドル=150〜160円位の円安に誘
導する。金融政策でも日銀が株だけでなくCPや外債、さらにはETF、
REITなども積極的に購入して産業界に直接資金を供給して真の金融緩和
を実現する。こうした政策をパッケージにして総動員した上でデフレを徹底
的に退治します。

 また、構造改革の大きな柱の一つである「規制改革」を着実に進めます。
私は、いま内閣府の大臣政務官として規制改革の政府の責任者でもあります
が、経済を活性化するための規制改革を進め、健全な競争を促進し、日本の
産業の競争力を強化します。併せて、大学発のベンチャー企業がもっと出て
くるような後押しも進めてまいります。

 また、21世紀の日本を担う子供達に夢を与えられるような教育を実現する
ために、上からの規制を緩め、地域で現場で学校運営ができるように改めま
す。

 福祉も現場主義を貫き、地域の実態にあった介護や福祉事業を進められる
よう規制緩和を行います。

 以上、今年の公約として、他にも外交安保政策など申し上げたいことはた
くさんありますが、とりあえず、私の専門でもある経済政策の分野や、実際
に担当している規制改革について申し上げました。

 これらの分野で着実に成果をあげ、日本が一日でも早くデフレから抜け出
し、力強い経済と産業を蘇らせ、活力のある社会を創っていきたいと存じま
す。今年もよろしくお願いします。


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  編集後記             弘中百合子(ロゼッタストーン)
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 「人権」の植田議員。「経済」の大村議員。「未来総理」も回数を重ねて
くると、だんだん各議員の個性や得意分野が見えてきます。

 今回、もうひとり登場予定だった山村議員は、昨年末、民主党を離党し、
無所属になりました。民主党議員として当選した山村議員が、なぜ党を離れ
たのか。次週、そのあたりの事情と、無所属議員としての公約を述べてもら
おうと思います。

ご意見、ご質問は souri@rosetta.jp までお願いします。
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  次号予告
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 次号の発行は1月20日です。
 山村健議員(無所属)・上田勇議員(公明党)・細野豪志議員(民主党)
 ・春名直章議員(共産党)が登場します。

 次号では「今年の公約」を語ってもらう予定です。

※登場する議員の顔ぶれは、変更する場合もあります。ご了承ください。

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  未来総理メンバーの紹介
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「未来総理」に参加してくださったのは、次の19名(敬称略)の方々です。

 ◇衆議院
  石破 茂(自民党・鳥取)    上田 勇(公明党・比例南関東)
  植田至紀(社民党・比例近畿)  大村秀章(自民党・愛知)
  近藤昭一(民主党・愛知)    鈴木康友(民主党・静岡)
  達増拓也(自由党・岩手)    樽床伸二(民主党・大阪)
  野田佳彦(民主党・千葉)    春名直章(共産党・比例四国)
  細野豪志(民主党・静岡)    丸谷佳織(公明党・比例北海道)
  山井和則(民主党・比例近畿)  山村 健(無所属・比例東海)

 ◇参議院
  荒木清寛(公明党・比例)    有村治子(自民党・比例)
  小池 晃(共産党・比例)    福島瑞穂(社民党・比例)
  宮本岳志(共産党・大阪)

詳しいプロフィールを知りたい方、顔写真を見たい方は、ロゼッタストーン
WEBページで公開しています。⇒ http://www.rosetta.jp/
各議員のホームページにもリンクしています。


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発行人・編集人:弘中百合子
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