山本聡子 ★★
前評判につられて見に行きましたが、久々の大作、やはり疲れました。発想は面白いと思うけれども、ストーリー自体はツメが甘いような気がします。 スピード感溢れる展開とトム・クルーズの体当たりの演技はやっぱりかっこいいし、近未来の都市生活の細部に渡った演出は面白かったけれども、
結局、何が言いたいのかイマイチ理解できずに終わってしまった。やっぱり人間が一番大切ということらしいですが。 願わくば、こんな住みにくい時代が訪れなければいいなあ、というのが素直な感想です。
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にしかわたく ★★
スピルバーグはどっちかって言うと好きな監督で、失敗作と言われた『太陽の帝国』でも『A.I.』でも僕は涙しました。 しかし世間では評判のいい今回の映画、僕は全然ダメでした・・・。監督は「フィルム・ノワール(暗黒映画)」という言葉を使っていますが、
どーやっても暗くなりきれない性格なんだよ、あんたは!(どーしてあそこでハンバーグ燃やすかな!?) 『ブレードランナー』や『未来世紀ブラジル』で育った筆者には、ぬるくてぬるくてしょーがありませんでした。
お願いだから『ジョーズ』みたいな怖い映画また作ってくれー!
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NIDAタキグチ ★★★★
スピルバーグとトム・クルーズがタッグを組んだのである、面白くないはずがない。と、斜に構えてクールに観たはずが、見事にハメられてしまいました。 原作者のF・K・ディックがむしろすごいのだと思います。彼の他の作品も読んでみたくなりました。「ドラゴンボール」(?)で見たような近未来の風景や、
アンモナイト型の捜索官の乗り物が興味深かった。トムは顔面醜男役が意外と好きなのか?「バニラスカイ」に続き、またもや…。
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岩崎真一 ★★★☆
スピルバーグとトム・クルーズという当代きっての監督と役者が四つに組んだハリウッド大作。 幅広い層へのアプローチを狙ったためにつまらなくなるということもなく、楽しめる作品に仕上がったのはやはりスピルバーグの底力か。
『AI』の時のなんなのこれは、というやるせなさは微塵もない。ただし友人や恋人と観てそこそこ楽しめる、 いわゆるハリウッド映画としての楽しさであって、心に残るものはないです。そういう意味では☆3つ半が精一杯か。
ところでマイノリティなはずの結果が短い時間に2つ続いて話が終わるのは、やっぱりお約束なの?
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古東久人 ★★★
P・K・ディックの原作は短編ということだが、この映画は2時間25分までに、肉付けされ、なかなか凝ったストーリーに仕上がっている。 ハラハラ、ドキドキしながら楽しめるけれど、まあ手堅いところで、まとまった映画という印象。このようなハードSFは好きなジャンルだが、
「時計じかけのオレンジ」や「未来世紀ブラジル」を観ていると、この程度では物足りないし、さして驚きもしない。もっと何かを期待してしまった。
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