真夜中の虹(page 70/280)[真夜中の虹]
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概要:
70第一三話「デビュー」年末に痛めた胸椎がやっと治ったと思ったら、今度は腰椎をやってしまった。原因は実に馬鹿馬鹿しい。居間でのんびりと「徹子の部屋」を見....
70第一三話「デビュー」年末に痛めた胸椎がやっと治ったと思ったら、今度は腰椎をやってしまった。原因は実に馬鹿馬鹿しい。居間でのんびりと「徹子の部屋」を見ていた。その日のゲストは森光子。朝晩ヒンズースクワットを五十回やっていると喋っていた。よーし、森光子がそこまでやれるのならオレにできないわけがない。見てろ!いまからやってやる!意味もなく森光子に対抗心を燃やし、ヒンズースクワットを始めた。いーち、にーい、さーん…。それは三回目に起きた。腰が深く入り「ギックリ」。あぁ、森光子で「ギックリ」。テレビの中では徹子と光子が声を出して笑っていた。腰が曲がったまま整形外科へ行くと、MRIを撮りましょうと狭い半円形のボックスに入れられた。閉所恐怖症の僕は生きた心地がしない。「何かあったらこれを強く握ってください」と黒い茄子のようなゴム上の固形物を握らされる。「始めます」