真夜中の虹（page 258/280）[真夜中の虹]

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概要：
258ある人たちだった。幸せなんて、他人が決めることではなく、自分で思うこと。総理大臣だって、自分で幸せだと思わなかったら幸せじゃないし、ホームレス....

258ある人たちだった。幸せなんて、他人が決めることではなく、自分で思うこと。総理大臣だって、自分で幸せだと思わなかったら幸せじゃないし、ホームレスだって、その人が幸せだと思えば幸せなのだ。組織にいなくても、独りぼっちになっても、別に怖くはない。講をやめた後は、講の雑事がなくなった分、家に居ることが多くなった。そこには、僕が恋愛や信仰にかまけていた間に、見知らぬ外国人が居座っていた。それは、妻の新しい恋人だった。困った…。自分の家なのに居場所がない…。居場所がなくなった僕は、家を飛び出し、付き合っていた彼女の家に転がり込んだ。妻は離婚をしたがっている。僕としては、長い人生いろんなことがあるから焦って離婚することはないと思っている。早く離婚して欲しいと迫る妻と、のらりくらりと逃げている自分。子供たちの明るさだけが救いだった。