真夜中の虹

真夜中の虹(page 253/280)[真夜中の虹]

電子ブックを開く

このページは、電子ブック 「真夜中の虹」 内の 253ページ の概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると、今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
253第四八話「弱気」二〇〇四年の暮れのドラマ撮影と福井でのワークショップの疲れがどっと出て、ものすごく怠い。身体全体が痺れている感じがする。医者に行きたいのだが、正月休みなので....

253第四八話「弱気」二〇〇四年の暮れのドラマ撮影と福井でのワークショップの疲れがどっと出て、ものすごく怠い。身体全体が痺れている感じがする。医者に行きたいのだが、正月休みなので、ひたすら死んだように眠っていると、千葉から息子が遊びにやってきた。嬉しいはずなのに気持ちが上がらず、どんよりとしたまま年を越した。新年になった。しかしやっぱり気分がすぐれない。家の人たちと映画を見に行くが、人影まばらな新年の新宿をトボトボ歩いていると、生気がまったくないのに気づき、いきなり死にたくなった。なぜだ…理由は何だ…わからない…もうすべてが嫌だ…。知らない間に置き去りにされ、道端にひとりだけ残された。子供たちはどうやらハンバーガー屋に入ったようだ。どうする…このまま、どこかへ消えるか…もう生きていても仕方がないみたいだ…、死ぬか…。そのとき突然背中を突かれた。振り向いたら息子がいた。「何してるの?映画始まるよ」と言われ、少しだけ正気に戻った。入った映画は「Mr.インクレディブル」。楽しいCG