真夜中の虹(page 249/280)[真夜中の虹]
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概要:
249久しぶりに心に大打撃を受けた僕は、講習終了と共に隣接している宿泊施設の部屋に引きこもった。引きこもり気味の子供たちに無視をされ、僕が引きこもりになってしまった。もの凄い疲労と挫折感。時刻は夕方だっ....
249久しぶりに心に大打撃を受けた僕は、講習終了と共に隣接している宿泊施設の部屋に引きこもった。引きこもり気味の子供たちに無視をされ、僕が引きこもりになってしまった。もの凄い疲労と挫折感。時刻は夕方だったが、ふて寝を決め込み、さっさと布団に入って寝た。翌日はクリスマスイヴだった。一晩ぐっすり寝て、多少スッキリした僕には秘策があった。昨夜寝ながら考えた。いま、彼らにできることは何だろうと。それは対話。彼らと同じ目線に立ち、言葉に耳を傾け、正面から対峙する。これしかない。ワークショップの時間がやってきた。「今日は、君たちと話をしようと思います。ひとりずつ、僕と話をしましょう。名前を呼ばれた人は僕のところに来てください。それ以外の人は各々自由に時間を過ごしていてください、お願いします。ではトップバッターはいちばん年下のマサル君、こっちに来てください」と言うや否や。「嫌だー!」マサル君が大きな声を出した。僕は駆け寄り説得をする。しかし、何を言っても「嫌だ」の一点張り。仕方がないのでマサル君はあきらめ、ジュン君を呼ぶ。しかし、ジュン君も同じように嫌だと言う。昨日に引き続き、打つ手がなくなった。このままではまずいと思い、恥を忍んで主催者の方に相談してみると、