真夜中の虹

真夜中の虹(page 240/280)[真夜中の虹]

電子ブックを開く

このページは、電子ブック 「真夜中の虹」 内の 240ページ の概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると、今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
240ない。がっかりだ…。とりあえずパンツを履き、腰を庇かばいながら、押し入れを開け、ものすごくゆっくり身体を動かし、布団を敷いた。こんな腰で明日は大丈夫なのだろうかと、大きな不安が頭をよぎる。しかし、....

240ない。がっかりだ…。とりあえずパンツを履き、腰を庇かばいながら、押し入れを開け、ものすごくゆっくり身体を動かし、布団を敷いた。こんな腰で明日は大丈夫なのだろうかと、大きな不安が頭をよぎる。しかし、考えても仕方がない、とにかく今日のところはゆっくり寝て、明日の腰の調子に賭けるしかない。朝六時半にモーニングコールをかけ、布団にもぐりこんだ。腰に負担がかからないように体を横向きにして、足を抱えるようにちょっとだけ体を曲げる。この寝方がいちばん腰に負担がかからない。体勢が整ったところで目を閉じ、深い眠りに就こうとしたそのとき、突然部屋のあちらこちらからパシッ!ピシッ!パーン!という音が鳴り始めた。ラップ現象だ。おいおい、お化けかよー、勘弁してくれよー!そう嘆いてもラップは止んでくれない。再びゆっくり起き上がり、部屋の電気を点ける。電気を点けるとなぜかラップは止む。結局、電気を煌こうこう々と点けたまま寝ることにした。翌朝、モーニングコールが鳴る。ちょうど十秒前に目が覚めた。こういうことはよくある。決まって身体が緊張し、熟睡していないことが多い。目を擦こすりながら携帯の時計を見ると、午前五時半。ややっ、おかしい…。モーニングコールをセットしたのはたしか六時半。ひょっとして、一時間間違えたか…。