真夜中の虹

真夜中の虹(page 177/280)[真夜中の虹]

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概要:
177「それの書き出しは、その山の中腹にある三光の瀧から始まっているんだ」「はぁ…」「そういえば、美輪明宏の美輪は三輪山からとっ....

177「それの書き出しは、その山の中腹にある三光の瀧から始まっているんだ」「はぁ…」「そういえば、美輪明宏の美輪は三輪山からとっているんじゃなかったかな」「そうですか…」「気が向いたら、一緒に登ろうか」「登ったら、何かいいことがあるのですか…」「うーん、とりあえず少しは元気になるだろう」僕は彼女や妻のこととは別に、その山に興味を持った。奈良県にある日本最古の神社と、神体山といわれる三輪山。その山に裸足で登る。氷川神社で体感した「生」のエネルギー。そのもっと大きな何かがそこにはあるかもしれないと恐れ多くも思い、同時に御利益に預かれるかもしれないという卑しい気持ちもあった。僕はクモの糸に群がる群衆のように、三輪の山に魅かれていった。