真夜中の虹

真夜中の虹(page 118/280)[真夜中の虹]

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118と沸く。客がなぜ笑うのかはわからないが、とにかく大いに受けていることだけはわかった。舞台を下りた大....

118と沸く。客がなぜ笑うのかはわからないが、とにかく大いに受けていることだけはわかった。舞台を下りた大将は篠木ディレクターに、「いまの映像は撮っていたのか?」と聞いた。「いえ、カメラは回っていませんでした」「何で回しておかないんだ!久しぶりに気持ちのいい突っ込みをしたのに!!」大将は残念そうに言い、「おい、お前、次のリハーサルからみっちり見てやるから覚悟しておきなさいよ」と少しだけ厳しい目をこちらに向けた。人生は、自分の思うようには決して進まない。こうして僕の人生も、自分でも想像がつかない方向へ動き始めた。