真夜中の虹

真夜中の虹(page 112/280)[真夜中の虹]

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112なかった影が動いた。「先ほどはお電話で失礼しました。三浦のマネージャーの中村です」これが、中村啓介との出会いだった。この先、何年も後、彼は僕のマネージャーになるのだが、それ....

112なかった影が動いた。「先ほどはお電話で失礼しました。三浦のマネージャーの中村です」これが、中村啓介との出会いだった。この先、何年も後、彼は僕のマネージャーになるのだが、それはまたの機会に話すとして、先を続ける。「この度は声をかけていただき、本当に嬉しく思っております。でも僕はこのとおり既に会社員でして、今回のお誘いには……」「中島君、いまからリハーサルがあるんだけど、見にきませんか」「えっ?」「このすぐ上のリハーサル室でリハをしてるんです。見るだけでいいから、行きましょうよ」「は、はい」強引な三浦さんの誘いを断ることができなかった。日本テレビ内にあるリハーサル室に行くと、テレビで見たことのある人たちがたくさんいた。有名なコメディアン、男優、女優がいて、台本片手にあーでもない、こーでもないとやっていた。初めて見るプロの人たちのリハーサルに挑む真剣な顔に、背筋が真っ直ぐになるのがわかった。三浦さんが僕をある人物の方に連れていく。「大将、彼が僕の捜していた中島君です」