真夜中の虹(page 102/280)[真夜中の虹]
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概要:
102せてもらった。そこに、母の祖父(僕にとっては曾祖父)の名前がたしかにあった。ここからは、母の空想がかなり入ってくると思うが続ける。曾祖父はその部落を足抜けし....
102せてもらった。そこに、母の祖父(僕にとっては曾祖父)の名前がたしかにあった。ここからは、母の空想がかなり入ってくると思うが続ける。曾祖父はその部落を足抜けし、横浜までたどり着き、ある西洋家具屋に丁稚としてもぐりこんだ。しばらくは真面目に働いていたが、そこの主人が亡くなったのを期に、未亡人となさぬ仲になり、家具屋を乗っ取る。その後、当時、おひい様(お姫様)と呼ばれていた高貴な女性と恋に落ちてしまう。未亡人の嫉妬がさぞやすごかったろうと思うのだが、都合よく家具屋が火事になり、未亡人も亡くなった。曾祖父は、おひい様と無事結婚。普通に考えれば、このおひい様が僕の曾祖母にあたる人になるのだが、物語はもう少し捩よじれている。曾祖父は出生にまつわるコンプレックスからか、はたまた曾祖母に子供ができなかったからなのか、横浜の外国人女性に子供を産ませた。それが祖父。祖父がハーフではないのかと言わ